発言者を向いて話を聴く
- 公開日
- 2014/04/23
- 更新日
- 2014/04/23
校長室から
右の写真を見ると、全員が発言者の方を見ていることが分かります。
正面から真剣に聴くことにより、話しの内容をきちんと理解し、自分の考えや友達の考えと比較して、次につなげます。
また、発言者も自分の方を向いてくれることで、「聴いてくれている」という安心感と適度な緊張感をもって、発言することができます。
「きく」には、いくつかの漢字がありますが、一般的に使われるのは「聞く」「聴く」だと思います。ここでは、それぞれの漢字の解字について、確認したいと思います(「漢字源」より引用)。
■「聞く」・・・・「門」は、とじて中を隠すものを描いた象形文字です。中がよく分からないという意味も含みます。よって「聞」は「耳+門」で、よくわからないこと、隔たったことが耳に入ること、となります。
■「聴く」・・・・「聴」の右側の字は、「𢛳」(「心」の上の字は「直」に似た字)とも書き、「まっすぐ」なことを示します。よって「聴」は「耳+𢛳」で、まっすぐに耳を向けてききとること、となります。
ですから、なんとなくきこえてくる「聞く」ではなく、耳をまっすぐに向けた「聴く」の姿勢が大切になります。よくイメージがしやすいので「耳+(プラス)目と心で」と例えられますが、正しくはそうではなくて、上記のような意味が、「聴」という字にあるのです。
ぜひ、これからも話し手の方をきちんと向いて話を聴ける児童であってほしいものです。
教師もそんな「ABCを大切に」しながら、指導に当たっていきます。