先行体験
- 公開日
- 2014/04/30
- 更新日
- 2014/04/30
校長室から
子ども達は、幼い頃の「あれ?」「なんだろう?」という不思議がる心や、「これ、見たことある(聞いたことある)」という事実がきっかけとなって、さらに様々なことを吸収していくことが多くあります。
このきっかけとなるスイッチのことを「お母さんの勉強室」を主宰する吉本笑子先生は、「先行体験」と呼んでいます。
例えば「牛乳」一つとっても、様々な学びができます。(中日新聞「こどもウィークリー」(4/19付発行号)から引用)
・牛乳はどんな牛からしぼるのか調べてみる。
・牛の絵から、肉牛とホルスタインについて比べてみる。
・草食動物について考え、胃の不思議について知る。
・牛乳パックの容量はどのくらいか知る。
・ミリリットルをデシリットルに直すといくらになるか考える。
・何人分に分けるには何ミリリットルになるか考えると分数のイメージにつながる。
・牛乳パックのパッケージに書かれている文字から漢字や言葉の意味を知る。
などなど、たった一つのものから随分と世界が広がるのが分かると思います。
この「先行体験」は、身の回りにある、どんなものでも応用が利きます。
やがて、それらが、意識の中に残れば、4/26に本HPで紹介した「カラーバス効果」(http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2310018&type=7&search_word=%A5%AB%A5%E9%A1%BC%A5%D0%A5%B9%B8%FA%B2%CC&search_option=0)となって、さらに世界が広がるように思います。
家庭での何気ない会話を大切にし、子どもの知識を広げたいものですね。