根が大切
- 公開日
- 2014/05/02
- 更新日
- 2014/05/02
校長室から
この時期、江南市の曼陀羅寺では、藤の花が見事なまでに咲き誇っています。
今年の花は、また一段と房も大きく、色鮮やかなのだとか。
数十万人が観光に訪れるというのですから、それはすばらしいものです。
しかし、この藤の花も、何年か前までは、こうではありませんでした。
なかなかきれいに花が咲かない状況をなんとかしようと、栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」園長の塚本こなみさんのもとへ、江南市が直接お願いにあがり、整備が実現されることになりました。
樹木数が多かったことと、根が来場者に踏まれていることに着目した塚本さんは、数を半分ほどに減らし、根を守るために、遊歩道を設置しました。すると、年を追うごとに、確実にきれいになっていったのです。今では、「日本一ですよ」と塚本さんが言われるほどになりました。「では、『あしかがフラワーパーク』は、日本一ではないの?」と思う方もみえるかもしれません。すると明快な回答でした。「あしかが」は、「世界一」なんですね。
さて、堀元江南市長と、石井悦雄教育長が、「偶然」と、ご本人方は言われるのですが、つい先日、異なる場で、お二人から同じようなお話をうかがうことがありました。
「曼陀羅寺の藤は、根を大切にする整備をした。おかげで、素晴らしい花を咲かせるようになった。『根を大切にする』ことは、どんなことにもあてはまると思う。教育も同じである。江南市の小中学校に通う児童・生徒たちの根をしっかり育てていただきたい。根がしっかりしていれば、しっかりと成長していくはずだ。」
という旨のお話をお二人とも言われたのです。
まさに、その通りだと思いました。私たち大人は、子ども達の根をしっかりと育む必要があると思います。家庭で、地域で、学校で、共に子ども達の根を温かく育んでいきたいものです。
ちなみに「江南藤まつり」は、5月6日まで開催されています。
まだご覧になっていない方は、ぜひ、出かけれてはいかがでしょうか。