「修学旅行」の教育活動の位置づけについて
- 公開日
- 2014/05/25
- 更新日
- 2014/05/25
校長室から
いよいよ明日は、6年生が修学旅行を実施します。
ところで、「修学旅行」を実施するには、根拠があるのをご存じでしょうか。
文部科学省が作成している「特別活動」の学習指導要領に、以下のように明記されています。
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学校行事
【内容】
全校又は学年を単位として,学校生活に秩序と変化を与え,学校生活の充実と発展に資する体験的な活動を行うこと。
(4)遠足・集団宿泊的行事
自然の中での集団宿泊活動などの平素と異なる生活環境にあって,見聞を広め,自然や文化などに親しむとともに,人間関係などの集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと。
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上記のようなことから、きちんと目的があり、意味のある教育活動になっているのです。
ちなみに、この修学旅行に関する「通達文書」というものがあります。現在行われている修学旅行は、この通達文書に基づいて計画・実施がされています。その中に、以下のような一文があります。
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「遠足・修学旅行の計画と実施」
2 学校における教育活動は、一般にその教育の場が学校内に限定されているが、遠足・修学旅行は学校外に教育の場を求めて行なわれる活動であるので、学校内では得がたい学習を行なう機会として有効に活用するようその計画と実施にあたつて学校の創意と教育的識見をじゆうぶんに生かし、いわゆる物見遊山や観光旅行に終わらせることのないようにすること。
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と。「物見遊山や観光旅行に終わらせることのないようにする」という最後の一文が、「修学する旅行」であることを語っています。
よって、事前学習をしたり、現地で道徳的な学習をしたり、事後のまとめをしたりするのです。
ちなみに、通達があったのは、「昭和43年10月2日」です。その古さに驚かされますが、「不易」とはこのことで、約45年経っても、目的は変わらないのですね。
校長からの「ミッション」も、金曜日の集会で、学年主任より伝えてもらいました。そのミッションについては、後ほど、お伝えしていきます。