子どもの無断決済急増
- 公開日
- 2014/06/08
- 更新日
- 2014/06/08
校長室から
6月6日付中日新聞夕刊に見出しのような記事がありました。
リード文と記事の最初は以下の通りです。
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スマートフォンのオンラインゲームをめぐるトラブルのうち、9歳以下の子どもが親に無断でクレジットカードの決済をし、料金を請求される事例が増えている。9歳以下に関する、2013年度の相談が前年度の約3倍の490件に急増したことが6日、国民生活センターへの取材で分かった。
相談総数5904件のうち約8%を占めた。14年度の約2カ月間でも約13%と比率がさらに高まっており、同センターは注意を呼び掛けている。
特に5歳以下の無断決済についての相談が占める割合は、10年度が1%未満だったが、13年度には約2%、14年度も5日現在、約4%になった。
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最年少は2歳児がカード決済したと言うから驚きです。
「乳幼児の頃から、親がオモチャ代わりにスマホで遊ばせるようになり、スマホの操作に慣れたことが背景にある」と記事には書かれていますが、実際に街中では、小さな子が、大人のスマホを借りて、ゲームをしたりしている場面をよく見かけるようになりました。
「無断決済」は、もちろん問題ではありますが、この記事の背景には、いくつもの問題が見えてくるように思います。
・ゲームやスマホの依存症の予備軍になっている。
・ほしいものが簡単に手に入り、我慢することが身につかない。
・お金が減るという現実感のない「カード支払い」の感覚がついてしまう。
・脳の発達時期に過剰な刺激を与え、脳の正常な発育に影響を及ぼす。
・仮想世界ばかりに触れ、本物の人やモノ、コトに触れる機会が減る。
などなど、「無断決済」問題にまで発展している場合、様々な問題が浮き上がってきます。
「便利なツールは、リスクも大きい」ということを、本HPでも触れたことがありますが、スマホやタブレットを子どもに使わせるのであれば、その先に広がるリスクを考えながら使わせたいものです。大人が責任をもって扱わせるよう、ルール作りは大切ですね。