書画カメラと大型ディスプレイ
- 公開日
- 2014/06/12
- 更新日
- 2014/06/12
校長室から
以下のような場面があります(ありました)。
理科にて「前の机で実験の進め方を見せるからみんな集まって」
家庭科にて「野菜の切り方を説明するので、前に集合!」
図工にて「彫刻刀の安全な使い方を確認するので、前に…」
保護者の皆さんは、「あー。あった、あった」と懐かしむことでしょう。
しかし、これらの指示は、机に児童が群がると、後ろの方からは教師の手元が見えず、訳が分からないので、結局、隣同士でじゃれ合ったり、ふざけたりし「こら、そこの二人!きちんと見なさい!」と叱られる始末。
こんな場面も、「あー。あった、あった」と懐かしむことでしょう(笑)。
そんな時代から、今は、手元の作業を「書画カメラ」を通して「50インチディスプレイ」で大写しにして、児童に伝える時代になっています。
写真は、書道の授業です。昔は、水で黒板に直接書くか、「水書板」という白い板に水で書くと黒くなる板で、教師が試書することが多かったと思います(※今でも「水書板」は、しっかり活用されていますが)。
しかし、上記の機器を使用すれば、本物の紙と筆で実演でき、質感も伝わります。
そして、「後ろに立っていた児童が見えない」ということも解消され、全員が集中して見ることができます。
また、右の写真のように、教科書を大写しにして、ポイントの確認もできます。
上記のような「書画カメラ」や「ディスプレイ」のことを「ICT機器」と言います。「パソコン」「タブレット」「デジカメ」もそれらの機器の一つの扱いとなります。
「ICT」とは「Information & Communication Technology」の略です。
これらの機器は、確実に情報を伝え、それをもとに関わり合えることを目的にするものです。
「子ども達が分かる授業」のために、こうした機器も活用しています。