全国高校野球選手権が終わって
- 公開日
- 2014/08/26
- 更新日
- 2014/08/26
校長室から
夏の風物詩である「高校野球」が幕を閉じました。
一度負けたらそれで終わってしまうという、過酷なトーナメント戦。そんな戦いは、実力だけでなく、戦術面、精神面など、様々な要素がうまく絡みあわないと、結果が伴わないものだと思います。勝ち上がっていったチームには、ただただ感心するばかりです。
ところで「地域格差が縮まり、戦力地図が塗り替えられた大会」とは、今夏の全国高校野球選手権を終えての高野連会長の言葉。
北信越勢5校が初戦突破し、東北勢も6校中5校が初戦突破するなど、雪国のハンデをはね返す結果は、「北信越地方や東北地方の学校は野球に不利」という言葉を忘れさせるものでした。
また、ベスト4に進出した敦賀気比高校は、福井大会30校の頂点のチーム。準決勝で対戦した大阪桐蔭高校は、大阪大会180校の頂点のチームです。強豪チームが多いとされる神奈川、愛知、兵庫などは、順に、190校、189校、162校です。しかし、神奈川・兵庫県代表は1回戦で敗れ、愛知県代表の東邦高校も惜しくも2回戦で敗れてしまいました。ここに、「地域格差が縮まる」という言葉が当てはまると同時に、全国大会のおもしろさがあると思いました。同じように、準優勝の三重高校も、三重大会の参加校は61校ですから、県大会予選は、福井県より1試合多いだけです。この福井県代表と、三重県代表が、大阪府代表と好ゲームをするのですから、高校野球ファンにはたまりません。
全国3917校の参加校のうち、負けなかったのは優勝した大阪桐蔭高校のみです。残りの3916校は、どこかで負けています。しかし、結果にかかわらず、そのほとんどの球児が、一生懸命に野球に打ち込んできたことでしょう。その事実は、そんなに差がないと思います。とことん野球に打ち込み、数々のドラマを残してくれた高校球児たちは、それらの経験が人生のバックボーンとなり、きっと、何事にも頑張れる人になるのだと思います。
古北っ子も、全力で何かに打ち込めるものがあるといいですね。運動、習い事、趣味、興味関心の強いもの、何でもいいです。「徹底する」ことは、その人の生き方の大きな武器になります。「自分自身を鍛えられる」古北っ子であってほしいと思います。