学校日記

2014.9.7 シンガポールでは

公開日
2014/09/07
更新日
2014/09/08

校長室から

シンガポールのお土産をもらうと、“Singapore is a Fine Country.”と書かれたパッケージを見かけます。
直訳すると「シンガポールは“素敵な国”です」となりますが、“Fine”は「罰金」という意味もあり、「“罰金大国”です」という意味にもなります。
うまくかけあわせてあります。

では、どんな罰金があるのか、というと、

・ポイ捨て ・・・・ 500Sドル
・チューイング・ガム販売・製造・輸入 ・・・・ 10,000Sドル
・鳥に餌をやる ・・・・ 1,000Sドル
・地下鉄での飲食禁止(ホームも含む) ・・・・ 500Sドル
・7日以上雨水が溜まるような穴を放置した場合 ・・・・ 1,000Sドル 又は 3ヶ月以下の懲役
(Sドル:シンガポールドル 1Sドル=約80円)

などなど・・・。これ以外にも、それは多くの罰金制度があり、驚くばかりです。
日本ではほぼ守れるようなことでも、多民族国家のシンガポールでは、そうでもしないと徹底できないからだとか。

ここで、注目するのが、「7日以上雨水が溜まるような穴を放置した場合」というもの。これは「植木鉢の受け皿に水をためる」場合も当てはまり、かなり厳格に規則が守られているそうです。
というのもシンガポールでは「デング熱」の被害が深刻で、蚊から身を守ることが大変重要だからです。デング熱に感染した人がいると分かると、その近くに住んでいる家を役人がチェックに回るという徹底ぶりだそうです。

ちなみに、昨年は大流行し、大きな問題になったそうですが、今年は、それよりも流行する兆しをみせ、国を挙げての対策が求められているそうです。

「エボラ出血熱」に「デング熱」。日本でも「デング熱」の流行が懸念され、世界的にも流行を見せているのは、なぜでしょうか。人間に対して、地球が警鐘をならしているように思えてなりません。

(※写真は、今夏にもらったお土産のパッケージについていた禁止事項のあれこれ)