2010.10.9 挙手は・・・
- 公開日
- 2014/10/09
- 更新日
- 2014/10/09
校長室から
運動会が終わり、授業に「全力」で向かう児童。
授業の様子は、ご覧のように、高学年も低学年も全員参加。
挙げる手も“まっすぐ”を心がけ、「ABC」がしっかりしています。
手が挙がるのは、何がいいのでしょうか。理解している児童が多いから、授業に参加している児童が多いから・・・。
そんな考えもあるでしょうが、ここで大切なのは、「全員が理解しているから手を挙げる」のではなく、「間違っているかもしれないけれど、自分の考えをみんなの前でしっかり言えるから手を挙げる」ことができるということ。
一問一答の発問に対して、全員に手を挙げさせるのは簡単なことです。
しかし、そうでなくて、「なぜだろう。みんなの考えを教えてくれる?」と発問したときに、自分の考えを言えることが大切です。
誰かの考えを全員が聴き、その考えについて「私も○○さんと同じです」「私は○○さんと違って…」「○○さんの考えに付け足しで…」となれば、様々な考えに触れることができ、思考が広がります。多様な考えを知ることは、自分の考えと比較でき、仲間から教えてもらえることも増えます。こうして「学び合い」となり、教師による一方的な説明よりも、脳が活性化します。
しかし、こういうことができるのは、多様な考えを否定せずに認められる、温かい学級の雰囲気がなければなりません。また、子どもたちが考えたくなる発問であったり、多様な考えが出そうな発問であったりすることが教師側にも求められます。
全授業で、この域に達しているかというと言うと、そうではありませんが、この雰囲気が少しでもたくさん見られるよう、日々、研鑽を深めています。