2014.10.12 ゆとりがない子ども達の放課後?
- 公開日
- 2014/10/12
- 更新日
- 2014/10/13
校長室から
「ベネッセ教育総合研究所」より、2008年と2013年を比較した「子ども達の放課後の生活時間調査」の結果が出ました(全国の約8,000人の小5〜高2が対象)。
(参考:初等中等教育研究室「ベネッセのオピニオン」http://berd.benesse.jp/shotouchutou/opinion/index2.php?id=4284)
それによると、以下のような変化が見えてきます。
(※小学生の値のみ紹介。左の数値は2008年、右が2013年の結果)
・忙しいと感じる 49.5% → 51.2%
・時間を無駄に使っていると感じる 46.5% → 50.3%
・携帯電話やスマホの使用時間 3.5分 → 9.0分
・テレビやDVDを見る時間 107.3分 → 96.4分
・学校の宿題をする時間 35.0分 → 40.8分
・朝6時までに起床している 15.7% → 20.6%
・外遊び・スポーツ時間 44.9分 → 40.7分
・スポーツの観戦率 39.8% → 35.5%
・キャンプの実施率 33.3% → 31%
・ボランティアの活動参加率 25.9% → 23.7%
「もっとゆっくり過ごしたい」でも「時間を無駄に使っている」と感じている子ども達が増えているようです。そして、ここには、数値を表記していませんが、特に、中学・高校生は、携帯電話・スマホの使用時間が増えた関係で、その他の事柄の時間が削られるという現象が起きているようで、そんなことからも、子ども達自身が、時間の使い方に大きな問題を感じているように思います。
早起きの子が増えたり、学習時間が増えたりしているのはいいことですが、携帯電話・スマホの使用時間が増えたり、本来できるとよい「ボランティア活動」などの様々な体験活動が削られたりするのは、この先が心配です。時間を大切にし、上手に管理ができるよう、大人が助言したり、環境を整えてあげることが必要なようです。