2014.10.14 スーパーコンピュータの力
- 公開日
- 2014/10/14
- 更新日
- 2014/10/14
校長室から
台風19号が日本列島を縦断し、太平洋に出たところで、温帯低気圧に変わりましたが、上陸する前から「スーパー台風」と言われ、その威力を警戒していました。
ちょうど、そんな台風の動きを知るために、昨夜、NHKのニュースを見ていると、ご覧になった方も多いと思いますが、CG(コンピュータグラフィック)を用いて、とてもわかりやすい解説をしていたのが印象に残りました。
調べてみると、災害時に発生し得るリスクを最大限に抑えるため、より大量のデータをより速く、より分かりやすく表示することを目指した、ソフトウェア「NHK Digital Earth」というものが用いられていたということ。
写真のように、風の流れを可視化したり、浸水状況を表示したりできるものですが、職業柄、「『理科の教材』で使えるのでは」と思うような、分かりやすいものでした。
これは、様々なデータをスーパーコンピュータで解析し、複合することで、必要なデータを提供するものです。瞬時に表示できるあたりは、まさに、解析するスーパーコンピュータなせる技です。少し前に、その開発費を巡って「世界で2番ではダメなんですか」という言葉が取り上げられたことがありましたが、やはり、優れていれば優れているほど、より精度の高いデータは減災や防災に役立ち、私たちの生活を暮らしやすいものにしてくれます。
しかし、提供される情報だけで全てを判断するのは危険なことです。人間として「五感」に「客観的なデータ」や「過去の事案」を加え、それらをもとに、最善の判断をしたいものです。
ちなみに、このサイトもすごいです。ちょうど、NHKニュースで表示されていた風の流れなどは、同じように見ることができます。スーパーコンピュータが予報する世界中の気象状況がビジュアライズに表現され、3時間ごとに更新されます。風、気温、可降水量、雲水量、体感温度などが可視化されるサイトです。ぜひ、ご覧になっては?
■地球
http://earth.nullschool.net/jp/