2014.10.22 ひとつ拾えば・・・
- 公開日
- 2014/10/22
- 更新日
- 2014/10/22
校長室から
イエローハット創設者の鍵山秀三郎氏の言葉に「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」があります。
鍵山氏は「ゴミを捨てる人は捨てる一方。まず、拾うということはしないということです。反対に、拾う人は無神経に捨てることもしません。この差は年月がたてばたつほど大きな差となって表れてきます。人生はすべてこうしたことの積み重ねですから、ゴミひとつといえども小さなことではありません。」と言っています。さらに「第一、足下のゴミひとつ拾えぬほどの人間に何ができましょうか」とも(※どちらも、鍵山秀三郎著書「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」(PHP研究所)から引用)。
今から、20年近く前、中学校の部活動(バスケットボール)の合同練習会で、ある高校にお邪魔させていただいたときのことです。高校の顧問の先生らと校外へ昼食に歩いて出かけました。バスケットボール談義をしながら歩いていると、その高校の先生は、道ばたに落ちていた飴の包み紙をサッと拾って、ズボンのポケットに収めました。街中のどこの誰が捨てたゴミだかわからないものです。そのゴミをサッと拾ったのです。一瞬のことです。しかしその動きは、実にスマートでした。
全国大会をめざすその高校は、顧問の先生がそうした行動がとれるからこそ強くなれるのだと、すぐに思いました。
その後、鍵山氏の「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」の言葉に出会いました。すぐに、その高校の先生が浮かびました。それ以来、できる範囲でそんな行動をとろうと思うようになりました。考えてみれば、そうするようになってから、捨てるときも、無神経な捨て方をしなくなったように思います。
「たかがゴミ」ですが、「されどゴミ」です。
古北っ子も、「ゴミひとつ」にこだわれる人になってほしいものです。
(写真は、サッカー・ブラジルW杯の日本サポーターのゴミを拾う様子です)