学校日記

2014.10.31 ハロウィンに思う

公開日
2014/10/31
更新日
2014/10/31

校長室から

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今日は、「ハロウィン」。少し前まで、それほどメジャーな年中行事ではなかったと思いますが、いつのまにか、この時期は、スーパーやコンビニなど、どこへ出かけてもオレンジ色のデコレーションが目につくようになりました。

しかし、日本は、外国の文化を上手に取り入れる国(国民)だと思います。そして、日本風にアレンジしてしまうからたいしたものです。

古くは、中国から漢字を取り入れ、そこからひらがなやカタカナを作り出し、現代ではローマ字や和製英語を生み出しています。文字だけで4種類(漢字、ひらがな、かたかな、アルファベット)を使いこなしていることになります。
また、文字に限らず、宗教や思想もそうで、世界的に見れば争いを起こしているところはどれだけでもあるのに、日本は棲み分けができています。お正月には神社に行き、結婚式は教会で行い、人が亡くなればお寺に行きます。
年中行事も、節分、節句などの季節の節目ごとの行事や、収穫祭がベースとなる秋のお祭りのような昔ながらの行事に、バレンタイン、ハロウィン、クリスマスなどが加わります。
食事も、「○○料理」を国名が入った料理がどれだけあることか。その国の人が日本で、「その国の料理」として提供しているものを食べて「本物よりおいしい」と言うのですからおかしなものです。

そんな日本人を見て、外国の方は「日本人はポリシーがあるのか」と言われる人もいます。しかし、むしろこのように多くの文化を上手に受け入れ、なおかつ昔からある日本的なものとの両立を図るところに懐の広さを感じます。特に、四季がある日本は、その変化を楽しむために日本古来の文化がたくさんありますが、同様に季節にあわせた世界各国の文化を取り入れ、さらに楽しんでいるように思います。

そして、現在は、日本の文化が世界で大きく注目されています。食、ファッション、テクノロジー、ポップカルチャーなどなど・・・。未来の日本や世界はどうなっているのか、興味深いところです。

しかし、私自身、日本の伝統的な行事について、少しずつあいまいになっているところがあります。私たちの文化を大切にし、諸外国の文化にも触れていくことが、これからの日本には、大切なのかもしれませんね。