学校日記

2014.11.14 初任者研修

公開日
2014/11/14
更新日
2014/11/14

校長室から

教育界も、ベテランの先生方が定年となって、大量退職をする時代となり、同時に、多くの初任者が毎年採用されています。本校のような中規模校であっても例外ではなく、もう何年もの間、毎年、初任者が着任しています。 

初任者の研修について、改めてお伝えしたいと思います。
医者のようにインターンを経て、配置されるものでもなく、企業のように、就職してから一定の研修期間があるわけでもありません。
教員の初任者研修は、学校現場などで、年間を通して、計画的に実施していきます。

まず校外研修は、県が主催するものと、丹葉地方教育事務協議会(略して「事務協」)が主催するものとがあります。県が主催する研修は、宿泊研修が2泊3日、東郷町にある愛知県教育総合センターでの研修が7日あります。事務協が主催する研修は、公的な施設を会場として行う研修や、他校を会場とした実地研修、研究発表会への参加、さらには保育園での体験実習などがあり、10日間の研修があります。
以上の対外的な研修だけで、20日間となり、子供の登校する日数の約1/10の日数を研修のために抜けることになります。
この20日間という日数は、2〜3日間とは訳が違って多いため、教室を空ける日は、代わりの担任がきちんと配置されます。

そして、さらに、毎週5時間の校内研修があります。指導者となる先輩教員に、授業を2時間見てもらい、残りの3時間は、その授業の振り返りや、その他の先生方から、その他教育活動に関するレクチャーを受けます。この校内研修を年間150時間とります。
内容は、服務について、各教科指導、道徳、特別活動、学級経営、生徒指導、キャリア教育、書類作成技術などなど・・・、それは多岐にわたります。
まさに、初任者研修は「フルコースの料理」が次から次に出てくるといった感じです。

慣れない仕事と研修を両立させながら、学級では子ども達が楽しく学校に通えるような学級経営をし、学力を保証しなければなりません。初任者にとって、1年目は本当に大変です。
しかし、研修で初任者同士が顔見知りになると、情報交換が進んだり、時には一緒に息抜きをしたりと、研修があるからこそのメリットもあります。
そして、この時期、ようやく、研修もまとめの時期となり、出張も減ってきます。

本校の若手職員は、そんな初任者研修をしっかり完遂し、本日に至っています。おかげで、誰もが、なくてはならないスタッフとして、それぞれの職務に当たっています。そんな教育現場の一端も知っていただければ幸いです。