学校日記

2014.12.4 ドングリを拾った後は・・・

公開日
2014/12/04
更新日
2014/12/04

校長室から

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現在の学習指導要領は、充実すべき重要事項の第一として、「言語活動の充実」を、各教科等を貫く、重要なポイントとして挙げています。

とりわけ、指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項について「各教科等の指導に当たっては、児童の思考力、判断力、表現力等をはぐくむ観点から、基礎的・基本的な知識及び技能の活用を図る学習活動を重視するとともに、言語に対する関心や理解を深め、言語に関する能力の育成を図る上で必要な言語環境を整え、児童の言語活動を充実すること。」と、総則に示されています。学校では、意図的に、言語活動の充実を図るための手立てを講じなければならないのです。

写真は、1年生の生活科のワンシーンです。「秋みつけ」で集めたドングリなどを用いて作った自分の作品を、書画カメラを通して、大型ディスプレイに映し、その作品の特徴などを伝えます。それぞれが、工夫したところや、遊び方などを説明し、微笑ましいものがあります。

特に、生活科では、児童が充実した活動や体験をするとともに、そのことで生まれる気付きを大切にしなければなりません。そんな気づきの質を高めるために、お互いに発表したり、聞いたりするのです。

まだ1年生ですから、人の真似をしないで「自分の気づき」を伝えたり、思いを伝えたりすることはなかなか難しいところがあります。しかし、そうしたことの経験の積み重ねが、多くの言葉に触れることになったり、自分の言葉で伝えるための力を向上させたりすることにつながります。

なんと「ドングり拾い」から、そんなところに結びついているのです。

家庭でも、子ども達の言葉に対し「もう少し詳しく教えてくれる?」「○○って何のこと?」などと、あえて問い返すことにより、さらに一生懸命に伝えようとするでしょう。話の後には「へぇ、そうなんだ。すごいね」などと認めてあげれば、バッチリです。
ぜひ、ご家庭でも、何気ない会話の中から、古北っ子の言語活動の充実を図っていただければ、ありがたく思います。