2014.12.24 教師力向上セミナー
- 公開日
- 2014/12/24
- 更新日
- 2014/12/24
校長室から
今夜はクリスマス・イブ。しかし、先生方にそんなことは関係ありません。
今日は、江南市民文化会館にて、少経験者の先生方を中心に対象とした、「教師力向上セミナー」が行われ、本校の多くの教員と共に、私も参観しました。ちなみに、今日1日で、本校の場合、出張(対外的な会議や研修)が、5本あり、述べ10人が出かけます。まさに、「クリスマスだから…」という浮かれた考えは関係ない学校現場です(笑)。
さて、今日の研修は、「キャリア教育について」「算数の授業法」の二本立て。
初めの「キャリア教育」については、「ディズニーランドで働くキャスト」と「レジ打ち」に携わる人に焦点化して、「働くこと」について、多面的に考えることができたものでした。
そして、講義の最後には「1クラス36人学級の場合の、大人になってからの就職率」という話がありました。政府が発表する様々な統計値を単純に当てはめると、なんと「18人のみ」という結果に。さすがに、一同から驚きの声があがりました。
こうした現実からも、「キャリア教育」が重要であることを教えていただきました。
また、もう一つの「算数の授業法」では、「算数の授業をどう組み立てていくといいか」ということを「ねらいと評価」「時間配分」「板書計画」「まとめ」と順序立てて、教えていただきました。
講義の後半には、約20分間で、3学期に行う授業の計画をそれぞれの先生方で組み立てましたが、前半の講義のおかげて、多くの先生方が、スムーズに組み立てることができました。
毎日、次の日の授業の計画をたてようと思うと、1教科20分で考えても、6時限の授業であれば、6教科もあり、合計すると2時間もかかります。そんな中、この時間に教えていただいたことで、今までなら、30分以上かけていたものがもっと短い時間で組み立てることができ、実践的な講義となりました。
国語の伝説的な教師である故大村はま先生は、若い先生が「自分には何もできないけれど、教育への愛がある、真心がある。これでやっていくんだ」と言ったことに対し、「そんなことは誰もが思っていることで、そんなものを教師の最大の武器のように思って教師になったとしたら、とてもやっていけない。人を育てる能力、教師の教師たる技術をもっていなければ困る。」と言われています。どの職業とも同様に、情熱だけでは成り立たず、今日のようなスキルを身につけておく必要があります。
今日のような自分の意志で参加する研修は、吸収率も高く、先生方の力になるものです。そういう意味では、今日は、貴重な「クリスマスプレゼント」になったかもしれません(笑)。