2015.1.4 世界の果ての通学路
- 公開日
- 2015/01/04
- 更新日
- 2015/01/04
校長室から
4月〜5月にかけて放映されていた映画が、早くもテレビに登場。昨日、放送されていた「世界の果ての通学路」は、考えさせられる映画でした。
映画は、4人の子どもを追った構成になっていますが、どの「通学路」も、日本で暮らす者には分からない過酷なものでした。
4人の環境は以下のようになっています。
・妹を連れて、象やキリン、シマウマといった野生動物が出没するサバンナを避けるようにして、小走りで15kmの道なき道を2時間かけて学校に通うケニアの少年。
・アンデス山脈の人里離れた牧場から、5歳年下の妹と一頭の馬に乗って、石ころだらけの崩れかけた道や変わりやすい山の天候を心配しながら、18kmの道のりを1時間30分かけて通うアルゼンチンの少年。
・毎週月曜日の朝、夜明けに起床して、友達と3人で22kmの道を歩き続け、全寮制の学校へ登校し、金曜日の夕方また歩いて家に帰る生活を続けるモロッコの少女(右写真)。
・未熟児に生まれ、足に障害があり、歩行不能であるため、ふたりの弟が押す急ごしらえのオンボロ車椅子に乗り通学。片道4kmの道のりを、ゴムタイヤが外れるなどのトラブルを超えながら、1時間15分もかけて学校へ通うインドの少年。
困難な道のりにもかかわらず、「学べることの楽しさ」「友達に会えることの楽しさ」を目的に、ひたすら歩き続けます。そして、誰もが「パイロット」「医者」「獣医」などの明確な将来像をもって、勉強に励む姿があります。
そして、親が「無事に学校に着くように」と祈る姿や、道中に安全を祈願する神棚があったり、学校に到着すると先生が「無事に集まってよかった」と言ったりするシーンは、以下に危険を伴う通学であり、安全に通うことを切実に願っているかが伝わってくるものでした。
私たちのように、短時間で安全に通えることが、いかに幸せなことか、改めて実感させられるものでした。
中般若の古北っ子は、30分以上かけて通い、確かに大変な通学路ですが、これからも安全に気をつけて、頑張って通いましょうね。夏の暑い時、冬の寒い時、そんな時には、世界の子どもたちを思い浮かべてみると、ちょっと頑張れるかもしれませんね。
■世界の果ての通学路
http://www.sekai-tsugakuro.com/
※画像は、公式HPから引用しました。