学校日記

2015.2.2 朝礼講話

公開日
2015/02/02
更新日
2015/02/02

校長室から

中般若の通学班の皆さんは立ってください。この班は、毎日、片道約35分前後をかけて登下校をしています。大変ですね。

今日は、「足るを知る者は富む」という言葉について学びたいと思います。

次の映像を見てください(※映画「世界の果ての通学路」の予告編を視聴)。
ケニアの友達は15kmを2時間かけて、またアルゼンチンの友達は、馬に乗って18kmを1時間30分かけて、モロッコの友達については、22kmという山道を4時間かけて学校に通っています。インドの友達は、車いすのため、4kmの道のりですが、1時間15分かけて通っています。
どうですか・・・?

さて、「足るを知る者は富む」という言葉はどういう意味でしょうか。
「今を満ち足りたものとして、不満をもたなければ、豊かに生きていける」という意味です。
もう少し具体的に言うと、「おいしいものをたくさん食べたいな」と思うかもしれません。しかし、皆さんは、3食を普通に食べることができます。世界では、1日1回の食事もままならない人がいます。
「もっと広い子ども部屋がほしいな」と思う人がいるかもしれません。しかし、世界では、10人以上の家族が、狭い部屋で寄り添って生活している人たちもいます。
みなさんの現状は十分に満ち足りているのです。そういうことを知った上で生活をすると、少しくらいのことが気にならなくなり、考え方が豊かになっていきます。

中般若の通学班のみなさんも、「学校がもっと近いといいな」と思ったことがあるかもしれません。しかし、低学年の頃は大変だった登下校も、やがて慣れてきたことでしょう。それどころか、体力がつき、時間に対する意識も高くなっているはずです。きっと「これくらいなら…」と「足りている」ことが分かってきたから、大変だったことがプラスに変わってきたのだと思います。

象などの野生動物もいない、崖もない、安全な通学路です。みなさんは十分に足りています。車が多いのはありますが、KSVの皆さんが、皆さんを守ってくれます。やはり十分に足りているのです。
この現状に感謝をし、日々の生活を送っていきましょう。
そして、先日の「感謝の会」でも言いましたが、ぜひ、ボランティアの皆さんには、これからもあいさつなど、具体的な言葉で感謝の気持ちを伝えていきましょう。

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