学校日記

2015.2.3 学校保健統計調査から見えてくること

公開日
2015/02/03
更新日
2015/02/03

校長室から

1月末に、「平成26年度学校保健統計調査(速報値)」が報道発表されました。
この調査は、幼・小・中・高の各園・学校が、4月〜5月に行う、身体測定を始めとした各種健診結果を文科省がまとめたものです。
調査結果の主なポイントは、以下のようになっています。

【発育状態調査】
(1) 身長の平均値の推移は,平成6年から13年度あたりをピークに,その後横ばい傾向である。
(2) 体重の平均値の推移は,平成10年から18年度あたりをピークに,その後減少傾向がうかがえる。
(3) 肥満傾向児の出現率の推移は,平成18年度以降減少傾向にあったが,23年度以降はほぼ横ばいである。

【健康状態調査】
(1) むし歯に関しては,ピーク時(昭和40〜50年代)より減少傾向が続いている。
(2) アトピー性皮膚炎に関しては,5歳で過去最低である。
(3) 裸眼視力が1.0未満の者は増加傾向にある。

特に、「むし歯(う歯)のある者」は、親の世代と比べて、半分程度に激減しています。昭和54年の小学生がピークで「94.76%」となっていた反面、平成26年では「52.54%」となっています。子育て期の歯磨きを中心とした口腔ケアの重要性が浸透した結果だと思います。今後、ますます減っていくことでしょう。いいことです。

しかし、「裸眼視力1.0未満の者」は、親の世代と比べて、小中学生は「5割増し」になっています。昭和56年の小学生が最低で「14.93%」だったのが、平成26年では「26.53%」となっています。ディスプレイが氾濫し、それを見ることによる弊害は否定できないでしょう。個人的にも「ファミリーコンピューター」の登場が昭和58年だった事実に着目しています。

いずれにしても、自身の生活習慣で健康的な数値を維持できるのであれば、可能な限り気をつけていきたいものです。

■平成26年度学校保健統計調査(速報値)の公表について
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2015/01/23/1354493_1.pdf
(図は、上記URLの調査結果に掲載されていたものです)

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