2015.2.10 1日7時間?
- 公開日
- 2015/02/10
- 更新日
- 2015/02/10
校長室から
何のことかと思ったら、「女子高校生の携帯電話・スマホの1日の平均使用時間」というから衝撃です。
これは、「デジタルアーツ株式会社」が2月9日に、報道関係に発表したものですが、衝撃的な数字が並んでいます(中日新聞2/10付にも掲載)。
上記の1日の使用時間については、こうまとめられています。
「1日の平均使用時間では、小中学生は2時間未満、男子高校生は4.1時間。女子高校生は平均時間が7時間で、「15時間以上」が9.7%と高く、使用時間帯を見ると「0時〜3時」が24.3%に及ぶ。」と。
1日24時間という枠には、学校に行く時間があり、睡眠・食事等の時間がある中で、「15時間以上」が10人に1人というのは、「衝撃」を通り越して「おかしなこと」に思えてきます。
また、時代は変わりつつあるようで、「0歳〜3歳の保護者の約21%が「契約の切れた中古のスマートフォン」を持たせており、「携帯ゲーム機」より高い。」とあります。そんな幼いときから、スマホを触っている子は、どうなるのだろうと想像できません。
これに対して、記事中で、玉川大学大学院教育学研究科准教授近藤昭一氏は、こう言っています。
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人格形成の一番大事な多感な時期に、メディアを介した間接的なコミュニケーションがメインとなってしまい、人と人との多様で直接的なコミュ二ケーションの機会が失われつつあることを非常に危惧しています。そのことは、相手の気持ちを感じ取ったり、適切な言葉で相手に伝えたりする情緒交流の能力やコミュニケーションスキルの未発達を招く恐れがあります。
(中略)保護者の皆さんには、お子さまの周囲に多くの“大切な人”と出会いの場を作っていただき、しっかりと人と向き合える交流をさせてほしいと思います。その体験が子ども達にとって生きていく自信になります。幼少期から、ネット中心の生活を送らせないで、親子での会話や遊び、地域活動や自然との触れ合いをさせて、バランス良く、多くの体験をさせてあげてください。そして、インターネットを使う時は、端末の制限機能や家庭内でのルールづくり、フィルタリングソフトの活用など、環境整備をお願いしたいと思います。お子さんがインターネットを道具として使いこなす逞しい大人へと成長されることを期待しております。
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学校でも、そうあることを願うところです。
■デジタルアーツ株式会社 プレスリリース(2015年2月9日)
http://www.daj.jp/company/release/data/2015/020901.pdf