2015.2.13 大切にしたい感覚
- 公開日
- 2015/02/13
- 更新日
- 2015/02/13
校長室から
昨日、本HPで紹介をした、椅子の上に、次時の授業の用意をして教室移動をする実践(参照:整える)は、岐阜県瑞浪市立瑞浪中学校にお勤めの山口政有先生からお話をうかがった実践です。
山口先生の学級では、机の上に次時の教科書などの用意を並べて教室移動するのが一般的でした(しかも、机の右端、上下の向き、教科書が一番上の順など、細かい部分も揃えて)。しかし、どうしても並べることができない「思春期真っ直中」な生徒の机が目立ってしまっていたそうです。すると、ある生徒が「先生、椅子の上に置けば、目立たず、いいと思います」と言ってくれたことから始まった実践だそうです。
「あいつまたできていないじゃん(怒)」とならず、イヤな雰囲気にはなりません。でも用意をしなくてもいいわけではなくて、全員が用意できれば、それは「クール」(かっこいい!)なことです。
そんな実践があることを、先週、ある担任に伝えたら早速、取り組んでいたのです。
若い頃、先輩の先生に、「空き時間の教室や帰った後の教室を見れば、日頃の学級経営がよく分かる」と言われ、「ドキッ」としたことがあります。確かに、学級経営がしっかりできている教室環境は、整ったものでした。そのひと言があって、随分と教室環境を整えることを意識したものです。
あわせて感じたのは、教室環境を整えることはもちろんですが、「いい」と思ったことを、すぐに実践に移そうとする、素直な心があるかどうか。また「変化に対応する」ことを受け入れるかどうか。
それは、子どもも大人も同じだと思います。大切にしたい感覚です。