学校日記

2015.2.21 「蛙の目借り時」

公開日
2015/02/21
更新日
2015/02/21

校長室から

20日(金)に、北國新聞(主に石川県の地方紙)のコラム「時鐘」に以下のような文が掲載されていたので、紹介させていただきます。

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きのうは二十四節気の一つの「雨水」。雪が雨に変わって春に向かう節目になると、ナントカの一つ覚えの有名なナゾナゾが浮かぶ。「雪がとけたら何になる?」

ある雪国の授業のひとこまだそうで、水ではなく「春」と答えた子がいたというが、果たして褒められたのか、それとも叱られたのか。たぶん作り話だろう。そんな楽しい心の持ち主がクラスにいたなら、きっと生涯の友に選びたくなる

雪がとけて、春の歩みが始まる。光が輝きを増す。歳時記を開くと、「風光る」とある。大気も水も木々や街のたたずまいも、明るさを取り戻す

「蛙(かわず)の目借り時(どき)」という春の季語もあった。冬眠からさめたカエルが、人の目を借りにくる。恋人探しのためだそうで、気前よく目を貸し出した人は、途端に眠気を催してしまう、と愉快な説明がある

雪がとけたら何になる。待望の春になる。それくらいの答えで感心するわけにはいくまい。雪がとけると風が光る。カエルが恋に目覚め、人はしばし楽しい眠りの世界に誘われる。四季の巡りを愛した先人たちの方が、数段しゃれた謎解きをしている。

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先人は、なんともしゃれたものです。その感性の豊かさを学びたいものです。
なお、「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず」なんて言葉もあります。「春の眠りは心地よく、うっかり寝過ごしてしまい、夜明けに気付かない」という意味ですが、暖かくなるにつれ、冬の「布団から出られない」のとはまた違った、眠たさが春にはあります。とは言え、まだそんな暖かさに触れるのは、もう少し先のことでしょうか。

「休日は、ゆっくり寝ていたい…」という古北っ子も多いと思いますが、逆に早起きすれば、起きている時間は長くなり、休日を有効に利用できることになりますね。
ちなみに私はと言えば、今日は大阪で行われている研修会(写真)に来ています(この後、様子を少しお伝えします)。そして、明日は「犬山読売マラソン」に出場です。この春、カエルに目を貸す暇がないよう、がんばりたいところです。