2015.3.5 北部中学校卒業式に思う
- 公開日
- 2015/03/05
- 更新日
- 2015/03/05
校長室から
今日は、県内の公立中学校の卒業式の日です。私も北部中学校よりお招きをいただき、参列させていただきました。
厳粛な中にも、温かさが漂う、とてもいい式が挙行されました。
2年生代表生徒による送辞に続き、在校生の合唱「この地球のどこかで」がいい詩でした。「歩いて行く道はきっと違うけれど 同じ空見上げているから この地球のどこかで」のサビの部分は、これから旅立つ卒業生とつながりを感じさせるもので、まさに「みすまるの心」にぴったりだと思いました。
また、卒業生代表の答辞は、飾り気のない自然な、仲間への感謝、家族への感謝の言葉が並べられ、同じ親として、そして、中学生を指導したことがある者として、胸が熱くなるものでした。答辞の途中、代表生徒の思いがあふれ、思わず声が震える瞬間は、多くの卒業生が目頭を押さえていました。そんな姿を見て、私もグッとくるものがありました。
式後の、卒業生による記念合唱「河口」は、難しい歌ですが、壮大な筑後川と自分たちのこれまでの歩みを重ねる、すばらしい歌声でした。
北部中学校の卒業式がとてもいい雰囲気で行えるのも、保護者、地域の支えなくしては成り立たちません。と同時に、小学校も、この日をイメージして指導をしないと成り立たないと考えます。
中1ギャップに代表されるような、中学校へ入学した途端に不登校になったり、それまで穏やかだった子が荒れたりするのを、これまでたくさん見聞きしてきました。
十人十色な個性が集まる公教育において、その違いを認め合い、協力し合い、良好な人間関係が築けるような下地作りを小学校のうちにしなければなりません。また、発展する学習内容についていけるような基礎学力も定着させておかなければなりません。さらに言うなら、数々の困難に打ち勝つ強い心や、やることが増えるためセルフコントロールも培っておかなければなりません。
このように、小学校は、「15の春」をきちんと迎えられるようにイメージして指導に当たる必要があるのです。
今日は、いい式に参列でき、心が温かくなりました、保護者の皆様、北部中学校の先生方のご指導に敬意を表します。保護者の皆様、北部中学校の先生方、お疲れ様でした。