学校日記

2015.3.18 児童の手で

公開日
2015/03/18
更新日
2015/03/18

校長室から

5年生のある学級に、写真のような掲示物(A6サイズの写真)があります。
学級の係活動の工夫の一つで、整理整頓をうながすために、求めるスタイルを写真であらかじめ提示したものです。写真の横には「ととのえて!」「上にはのせない!!」などのひと言が添えられ、児童の手作り感がしっかり伝わってきます。

働く場所であれば、オフィスや工場などで、「道具・工具の返却箇所を示す」「机など空間全体のレイアウトを示す」等の手法でよく見かけるものです。

ちょっとした工夫で、多くの人が意識し、環境が整います。校内には、「雑巾の並べ方」など、その他の教室でも、そんな工夫を見ることができます。

これは、「整理整頓」という言葉のみのメッセージより、可視化されているため、誰にでも伝わりやすくなります。指導の「ユニバーサルデザイン」になります。

また、この掲示することの良さは、掲示物を見た児童に効果があることはもちろんですが、それ以上に、作成した児童に効果があると考えます。おそらく作成した児童は、ほぼ100%の確率で意識をします。乱れていれば、自主的に直すこともするでしょう。そういう児童が複数いると、他の児童にも波及していくため、学級全体が整っていき、ありがたい効果が生まれます。

「ABCを大切に」の一つに「整理整頓」は含まれていますが、より意識するために、3学期の合言葉は「整える」にしています。児童は、この「整える」を随分と意識してくれています。次年度もこの意識が継続され、このような整えるための手立ても、広がっていくことを期待しています。