学校日記

2015.3.23 ありがとう

公開日
2015/03/23
更新日
2015/03/23

校長室から

卒業式や人事異動などで、人との別れが多い3月です。
そんなとき、あいさつを交わすと、必ず、互いが「ありがとう」や「ありがとうございました」と言います。
この言葉を聞いて、悪く思う人はいません。もちろん、言う側は、実際にお世話になった感謝の気持ちを「ありがとう」に変えて伝えているので、気持ちがこもっているというのもあるでしょう。
そんなとき、以下の詩がふと浮かびます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

   ありがとう  荘司 武

 ありがとう ありがとう
 言えば とっても いい気持ち
 言われりゃ もっと いい気持ち
 ありがとう ありがとう

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

言っても、言われても気持ちがいい言葉の「ありがとう」。不思議な力をもっています。

もともと、ありがとうの語源は、「有り難し」にあり、本来「有ること」が「難い(かたい)」、すなわち「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味で用いられていました。しかし、中世になり、「貴重で得難いものを自分は得ている」というところから、「感謝の気持ち」を言うようになり、近世以降、感謝の意味として一般にも広がったと言われています。日本人がもつ謙虚な感性には、ピッタリな言葉のような気がします。

この季節にたくさん聞かれる「ありがとう」。しかし、別れのときに限らず、日頃から「ありがとう」を言ったり、言われたりする機会をもてるようにしたいものです。

ぜひ、古北っ子の皆さん、「おはよう」「おはようございます」と同じように「ありがとう」「ありがとうございました」を自然に、そしてさわやかに言えるよう、これからも過ごしていきましょうね。