2015.5.9 教師力アップセミナー
- 公開日
- 2015/05/09
- 更新日
- 2015/05/09
校長室から
今日は、大口中学校を会場に開催されている「教師力アップセミナー」に参加。
このセミナーは、年に7回ほど、全国から著名な現役教師や元教師に講師として来ていただいて行われるセミナーで、近隣で行われていることから、よく参加しているセミナーです。
毎回、現役教師はもちろん、学生も多く参加し、関東・関西地方からもはるばるやってくる方もみえるほど、教師の中では学び甲斐のある、メジャーなセミナーです。
今日の講師は、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも取り上げられたことがある、菊池省三先生。その卓越した指導観・授業観は、全国的にも有名であり、会場は超満員でした。
「知的・無邪気・ほんわか」した学級を作りたい、という菊池先生は、「豊かなコミュニケーションによりお互いを認めあう学級づくり」を実践します。よくイメージで用いられるフレーズですが、本当にそんな集団にしてしまうのです。数々の学級の様子の動画を視聴しましたが、さまざまな個性をもつ学級の児童の一人一人が生きるような指導をされ、個別の支援が特に必要な児童も、学級の中に溶け込むような人間関係が築け、生き生きとしています。
動画を見ていて驚くのは、自己開示がとことんできること。様々な背景を持ち、これまで成長してきた子どもたちですが、何を言っても受け入れてくれる雰囲気があるのです。少人数の話し合いでは、人の意見と照らし合わせながら自分の意見を確実に伝えることができます。人の良さをすぐに言うことができます。また、子どもたち自身が「誰が何を言ったか」を確実に覚えた上で授業が進んでいきます。無茶ぶりにも対応する頭の回転の速さにも驚かされました。
しかし、そんな雰囲気こそ、よく言われる「協同学習」「学び合い」「アクティブラーニング」には必要と、菊池先生は言います。「そこまで鍛えて、初めてそれらの学習形態が生きてくる」と言うのです。まさに、その通りだと思いました。
「マイナスの原因は全て凸凹を生かす指導技術と教育観とその全体像を持っていない教師にある」とはっきり定義づけている菊池先生。本校の学級作りにも取り入れたい指導観・授業観です(凸凹…子供の長所・短所を含めた個性)。
本校職員も参加していた本日のセミナー。古北っ子のために、一つでも多くのことを取り入れていきたいと思いました。