学校日記

2015.5.15 段階別「話の聞き方」

公開日
2015/05/15
更新日
2015/05/15

校長室から

授業は、みんなでつくり上げるもの。 
そのためには、話し手は教師を見るのではなく、学級の仲間を見ながら話し、聞き手は話し手を見て聞くということを繰り返しこのHPでも話題にしてきました。
「聞いているよ」というサインを送ることで、話しても話しやすくなり、安心感が得られ、互いの人間関係もよくなります。最近では、写真のように、自然にそうしたことができる児童が増え、うれしく思います。

ちょうど、一昨日、3年生が話を聞く姿勢について、疑似体験をし、その効果について体感する学習を行いました(参照:3年生 話を聞く姿勢は・・・ )。これは、効果的な学びです。

このことを具体的にすると、話の聞き方には以下のような4段階があるのです。

1 ネガティブ・リスニング・・・話し手の顔を見ないで聞くこと
2 ポジティブ・リスニング・・・とりあえず、話し手の顔を見ながら聞く
3 アクティブ・リスニング・・・うなずいたりしながら、しっかりと聞く
4 パワフル・リスニング・・・・「へぇ、そうなんだぁ」などと、はっきしした反応を示し、自分のこととして、興味をしっかり向けて聞く

1段階目の人は、2段階目をめざしてほしいと思います。2段階目の人は、3段階目を目指してほしいと思います。そんなようにして、それぞれが「聞き方のレベルアップ」を図ってほしいのです。

「ネガティブ・リスニング」と言えば、身近なところでこんな場面があります。
お母さんがお父さんに話をするも、お父さんは新聞を読みながら、どこまで聞いているか分からない生返事。するとお母さんが「聞いてないのなら、もういいです!」となる、あの場面です(笑)。これでは、やはり話しづらいですね。

授業も同様に、「アクティブ・リスニング」や「パワフル・リスニング」で話を聞き、「話し手」と「聞き手」のコミュニケーションをきちんと成立させることで、学びが深まっていきます。ぜひ、古北っ子には、そんな姿勢で授業に臨んでほしいと思います。