学校日記

2015.5.29 ケータイ禁止で成績が向上

公開日
2015/05/29
更新日
2015/05/29

校長室から

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https://konan.schoolweb.ne.jp/2310018/blog_img/60373893?tm=20250203120257

「教育新聞」(5月28日付)に上記のような見出しがありました。
日本ではなく、イギリスの調査によるものですが、海外でも、ケータイに関する問題は、ついて回っているようです。記事の内容(一部)を引用し掲載させていただきます。
(※調査は、調査対象の学校が、校内での携帯電話の使用禁止や制限を始めたところから経年比較してそのデータを分析しています。セカンダリー・スクール(11〜16歳)91校(該当市内にある同スクールの21%)の協力を得て実施されたもの。文中の「両講師」とは、調査研究に当たった二人の講師を指します)

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 それによると、使用禁止となっても、1年目には成績の変化はほとんど見られなかった。その後の変化を平均すると、構内での携帯電話の使用を禁じた学校のGCSEの成績は、6・4%高くなった。最も効果が現れたのは成績下位層の生徒で、14・2%も向上していた。禁止の度合いが高いほど効果があった。
 また11歳よりも16歳の生徒のほうが、より効果が現れていた。
 一方、成績上位層では、効果はあまり見られなかった。
 両講師は、携帯電話(移動通信媒体)がたいへん有用な学習ツールとして役立つ技術であることを否定しないが、こうした成績の向上は「授業時数の週1時間追加、または年間授業日数を5日増やすのと同等。成績が振るわない生徒は携帯電話に気を取られ、影響を受けやすい。誘惑が大きいのは確か」という。成績上位層の生徒は、普段から自律的に行動する傾向にあるので、携帯電話の禁止や制限が、勉強にかける時間や成績にそれほど影響を与えていないともいえる。

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生活様式や文化が異なり、校則はもちろん異なっているため、日本の学校と単純には比較できないかもしれませんが、興味深い結果となっています。
特に、下線部からは、国を問わず、家庭内でも同様な傾向があるのではないかと思われます。

現在、日本国内でも、年々、所持の低年齢化が進むと共に、所持率が高くなっています。便利なツールであるため、使い方を間違えず、きちんとコントロールしながら使用できるといいのですが、10代には、まだまだ簡単ではないようです。

「失った時間」は戻ってきません。所持するか否かも含め、所持した場合の家庭でのルール作りやそのつきあい方など、慎重に検討する必要があるように思います。