2015.6.20 学びの一日
- 公開日
- 2015/06/20
- 更新日
- 2015/06/20
校長室から
今日は、午前中に、岐阜大学教育学部附属小学校の研究発表会(中間研究報告)に参加しました。本校からも、私以外に6名の教員が参加しました。
研究テーマが「なかまと共に、新しい価値を創り出す児童の育成 〜協同的な学びに焦点を当てて〜」というもので、「なかまとのかかわり合いを通じて考えを深め、問いに対して、よりよい考えや表現から、新しい考えや表現を創り出す」という児童の姿を願うところにねらいがあります。
学校から参加者に「写真をHP等に掲載しないでください」という案内があったため、ここでは、具体的な様子を写真でしょうかいすることはできませんが、授業は、上記のねらいを達成するための活動がどの授業でも見られました。ホワイトボードや付箋を使って考えを広げたり、深めたりしている場面は、従来からよくありますが、今日、多くの授業で目についたのが、タブレットPCを使っての「協同的な学習」です。
理科の実験結果を写真として記録したり、国語の発表の様子を動画で記録したり、音楽のメロディーづくりや、図工の造形物づくりで、動画や写真で記録・共有したり、家庭科でネットに接続して調べ学習をするなど、子どもたちが積極的に活用する場面をたくさん見ました。また、低学年でも使っている(使いこなしている?)ところに感心しました。
午後からは「愛される学校づくり研究会」に参加したのですが(右上写真)、話し合いのテーマは「タブレット一人1台の時代を見据えた授業のあり方」というものです。
前回の会合(参照:2015.4.19 愛される学校づくり研究会)から、さらに具体的な研究内容を検討するために、三重県松阪市立三雲中学校の実践の話を拝聴しました。三雲中は、平成23年に、総務省の「フューチャースクール推進事業」及び文部科学省の「学びのイノ−ベーション事業」の指定を受け、タブレット端末の生徒ひとり一台等、ICT環境の整備とともに、協働学習を軸にICT機器を利活用した実践と検証を図ってきた学校です。
三雲中の先生からは、タブレットの活用の効果や課題を大変分かりやすく話していただきました。環境さえ整えば(莫大な予算ではありますが)、公立学校でも「こうなるのだ」ということがよく分かりました。そして、話の中には「協同学習」についても、しっかり触れられていました。午前中の研究発表より、踏み込んだ活用をし、それは勉強になりました(※岐大附小は一人1台でないこと、小学校と中学校と違うこと、などベースの大きな違いはあります)。誰もが、その実践内容に興味関心が高かったようで、ここでは割愛しますが、様々な質疑があり、さらに詳しく実践内容を知ることができました。
また、三雲中の実践紹介の中で「教師用タブレットこそ1人1台」という話がありました。まずは、教師が使うことから、慣れ、活用の幅が広がり、授業中の使い処が絞られてくるというものでした。
ちょうど、この6月に、本校もタブレットPCを「まず6台(学年1台)」購入したところです。教師1台には及びませんが、徐々に慣れていきたいと考えています。場合によっては、班1台(計6班)で学級内の活用もできます。
そんなことを見据えて、今日は、午前・午後と「学びの一日」になりました。
活用の様子は、また本HPでお伝えできれば、と思います。