学校日記

2015.6.22 プールの季節

公開日
2015/06/22
更新日
2015/06/22

校長室から

梅雨に入るも、「毎日雨が続く…」というわけでもなく、今のところ、子ども達は楽しみにしているプールに入ることができています。

さて、そのプールですが、小学校の体育の授業の位置づけとしては、ひとくくりに「水泳」として扱うのではなく、「水泳系」の領域として、低学年を「水遊び」、中学年を「浮く・泳ぐ運動」、高学年を「水泳」という形で構成しています。学年ごとにねらいが少しずつ異なっているのです。

低学年の1・2年生では、遊びの中で自然に水がかかるようにして水に慣れ、水の中を動くことで、浮力や抵抗などを体感していきます。そして、顔を付けたり、浮いたり、沈んでじゃんけんしたり、もぐったりします。まさに、遊ぶようにして慣れ親しんでいきます。

中学年の3・4年生では、「クロール」や「平泳ぎ」に進んでいく前の段階で、「息つぎ」「ばた足」「かえる足」などの、リズミカルな動きを身につけられるよう初歩的な泳ぎの練習をしていきます。様々な形で浮いたり、もぐったり、壁や底をつかったりして、体全体で浮力や推進力を感じていきます。ここの基礎的な動きができるようになっていかないと、泳ぐ距離が伸びていきません。動きとして質が高まっていかないといけないことから、3、4年生の「浮く・泳ぐ運動」は大切になってきます。

そんな経験を積んで、高学年の5・6年生では、クロールと平泳ぎの具体的な泳法の形を獲得していき、「水泳」の授業となるのです。

お父さん・お母さんの時代と異なり、現代では、プールや海で遊ぶ機会が減ってきていることから、中には、水に抵抗を示す子もいます。しかし焦らず、遊びの要素を加えながら、慣れ親しみ、泳ぐことができる喜びにつなげられればと考えます。
もし、そのようなお子様がみえましたら、親子で一緒にお風呂で顔を付けたり、近隣のプールに出かけるなどして、慣れていただければ幸いです。

楽しく、プールに入れる夏にしたいと思います。よろしくお願いいたします。