2015.6.24 積み上げ型教科
- 公開日
- 2015/06/24
- 更新日
- 2015/06/24
校長室から
5年生の算数の授業では、現在、「式と計算」の単元を学習しています。
中でも「小数」の計算をするには、計算しやすい方法を見つけると、早く正確にできるということで、既習事項の整数の計算で用いた「計算のきまり」(写真)について確認する場面があります。
この「計算のきまり」は、数学的に言うと「分配法則」「交換法則」などというものですが、中学校になり、「文字」を扱うようになり、「×」「÷」などの乗除記号が省略されると、これらのきまりは、立式する上で、計算の大切なベースとなってきます。
しかし、中学校の数学の先生が言うには、3項以上の計算順序において、左から順に計算する(括弧内優先、乗除優先という例外を除く)ことについて、理解できていない生徒がいるということです。
「A÷B×C」は、「A/B×C」となり、「AC/B」と表すのが正しいのですが、これを「A÷BC」としてしまい、「A/BC」としてしまうケースがあるのです。
5・6年生の算数でまちがったイメージができあがってしまっている子がいるようです。
「積み上げ型の教科」と言われる算数・数学です。一つ一つの単元で、確実に力をつけていれば、次の学年でもスムーズに「積み上げる」ことができますが、どこかで「つまずき」があると、難しくなってきます。
そういうことから、算数の学習や漢字の学習については、コツコツと身につけていく必要があります。
ご家庭でも、お子様の力の定着度を折に触れて見ていただき、家庭学習のポイントにしていただければ幸いです。