2015.7.19 岩倉市食育シンポジウム
- 公開日
- 2015/07/19
- 更新日
- 2015/07/19
校長室から
今日は、岩倉市総合体育文化センターで行われた、「岩倉市食育シンポジウム」に参加しました。
三部構成のシンポジウムは、第一部が「講演会」、第二部が「岩倉市食育推進計画の概要説明」、第三部が「パネルディスカッション(以下、PD」というものでした。
講演会の講師には、「奇跡のリンゴ」でおなじみの木村秋則さんと、木村さんの作られたリンゴを使ったスープを考案した山崎隆シェフ。
お二人の軽妙な掛け合いに、会場は笑いに包まれることも多く、楽しく拝聴しました。
食に対する思いが、人一倍強いお二人の言葉は、共感すると共に、新しく知る内容の話も多く、興味深いものでした。
講演やPDから、印象に残ったいくつかの言葉を紹介します(文責:校長)。
・必要なもの以外は摂取しないのが植物。無農薬で育てたリンゴの木の下でトマトを作ったら、脚立で届かないほどの背丈のトマトができた。
・大根は毎日動いている。葉っぱをちぎって棒を刺しておくと、葉の位置が変わっていることが分かる。大根は、日の出から日没まで時計方向に回って土に入っていく。だから、横に伸びる根がない。
・荒らされていたトウモロコシ畑の罠に子ダヌキがかかった。棒をにぎって叩こうとすると親と思われるタヌキが子の前に現れ、ジッとこっちを見ている。その目を見て叩くのをやめ、罠を外してやった。すると逃げずに親が子のキズをなめている。タヌキの住み処に畑を作っていたことに気付いた。そこで、トウモロコシを積んでおいたら、きれいになくなっていた。それから畑は荒らされなくなった。『タヌキの恩返し』と思った(笑)。
・死因1位がガンというのは、毎日食べている食事が影響しているのではないか。作る人、加工する人、買う人が食に関心をもつ環境作りができるといい。『人を良くする』ためにあるのが『食』である。
・汗を流すことが大切。『喜びの汗』に変わったとき、その経験が大きな支えとなる
・日本の農業が世界の基本になる時代が来るのではないかと思っている。日本人としての誇りをもとう。
・社会で一番小さい組織が家族。食育に対する効果が一番あるのは、家族ではないか。
また、PDでは、お二人に加え、「JA」「消費生活モニター」「給食センター運営委員」「栄養職員」の代表の方を交えてのものでした。
「食と家族」「賞味期限と消費期限」「スローフードとファストフード」「栄養とサプリメント」「好き嫌い」など、様々な食に関する事柄について意見が交わされ、自分自身が食に対して振り返ることができました。
今日は、「食の大切」について大いに考えさせられたひとときでした。
(講師のお二人の関係HPはこちら↓)
■木村興農社【木村秋則オフィシャルホームページ】
■レストラン山崎ホームページ