2015.8.3 「デジタルイミグラント」がしなければならないこと
- 公開日
- 2015/08/03
- 更新日
- 2015/08/03
校長室から
8/1発行の本校メールマガジンには「ディスプレイを見る時間が増える夏休みです。夏休みの生活リズムを崩さないようにするには、4大ディスプレイ(テレビ、ゲーム、パソコン、ケータイ・スマホ)を見る時間をいかにコントロールできるかが、カギとなります。ご家庭でのルール作りをよろしくお願いします」との「お願い」を掲載しました。
夏休みになり、自由な時間が増えると思いますが、その時間をどう過ごすかは、2学期からの生活のリズムに影響を与えかねません。
すると、8月1日付の福島民友新聞に、以下のような興味深い文が、コラム「編集日記」に掲載されていたので、引用・転載させていただきます。
小学生の娘は、私のスマートフォンがお気に入りだ。動画サイトでお笑い芸人を見たり、通っている塾のホームページ内にある宿題に取り組んだりしている。4歳になった姪(めい)は、タブレット端末の画面に指を滑らせ、ゲームを楽しんでいる▼スマホやパソコンなど情報通信端末は今や、子どもたちの生活に深く入り込んでいる。総務省の調査では、4〜6歳児の4割超が使っており、利用者の低年齢化が進む▼現代の若者たちのように、生まれた時からデジタル機器に囲まれ、インターネットに親しんで育った世代を「デジタルネーティブ」と呼ぶそうだ。「ネーティブ」は「先住民」の意味▼対して、人生の途中からデジタルに触れるようになった世代は、「移民」の意味を持つ「デジタルイミグラント」と呼ぶという。メールを送った相手に「届きましたか」と電話で確認してしまうような私たちおじさん世代のことだ▼若者たちはインターネットを駆使し、情報収集や、世界中の人とのコミュニケーションを容易に楽しむ。一方で、不適切な情報に触れたり、交流サイトなどを通した犯罪に巻き込まれたりしないかとの心配もある。リスク教育は「人生の先住民」である大人の役目だ。
乳幼児に「黙って遊んでいるから」と言って、安易にスマホやタブレットを与える時代になりつつあるといいます。子育てに、会話や肌のふれあいが減りつつあります。そんな子ども達は、どのように成長していくのでしょうか…。
「デジタルイミグラント(移民)」であるかもしれない保護者世代ですが、「人生の先住民」とは、うまい言い方だと思いました。ぜひ、私たち「人生の先住民」が、適切な接し方を伝える必要があると思います。
夏休みの「4大ディスプレイ」の接し方について、今一度、確認していただければ幸いです。