学校日記

2015.8.8 映画「ジョバンニの島」

公開日
2015/08/08
更新日
2015/08/08

校長室から

今日は、岩倉市総合体育文化センターで行われた、岩倉市平和祈念事業映画「ジョバンニの島」を観てきました。

終戦後の北方四島で起きた実話を基に、幼い兄弟に降りかかる過酷な運命を描き出したアニメーション映画で、2014年新春に公開されたものです。 
様々な切り口の第二次世界大戦時を描いた映画がありますが、北方領土を舞台にした映画は初めてのように思います。

あらすじは、以下の通りです。



1945年。10歳の淳平と7歳になる寛太の兄弟は、父・辰夫や祖父・源三とともに、北方四島のひとつ、色丹島に住んでいた。彼らの暮らしは、敗戦とともに一変した。ソ連軍が島を占拠し、島の人々は住処を失う。島は混乱に陥るが、それでも両国の子どもたちは国の違いを超えて仲良くなり、純平はロシア人のターニャに惹かれるようになる。そんな中、島の防衛隊長を務める辰夫がシベリアの収容所に送致され、兄弟は樺太へ行くことに。寒さと飢えに苛まれながら、兄弟は再び家族がひとつとなることを願い続ける…。(※Movie Walkerから引用)


ここにも、辛い思いをしていた人々がいたことを知りました。家族が離ればなれになるというのは、いつの時代でも辛いものがあり、なんとも言えない気持ちになりました。

映画は、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」をモチーフにしており、国内外を問わず、数々の映画祭で受賞しています。文部科学省認定の映画でもあり、児童にもおすすめです(5月22日に「BSフジで」で放映されています。また放映されると観られますね)。

実は、たまたま私の娘が、「平成25年度北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)」の一員として、映画の舞台と同じ色丹島を訪問する機会を得て、実際に島へ行っています(現布袋小校長の土井先生も一員として参加。現在、その時の模様が布袋小HPに掲載されています)。
現在の北方領土は、そのほとんどがロシア色になっているとのこと。そんな施設の一つが、映画に登場しますが、実際に訪れた施設がモチーフとなっていたようで、娘は、映画を観て懐かしさを感じていました。
この北方領土ですが、実は、政府の北方四島交流等事業使用船舶「えとぴりか」号に乗船できる機会があれば、ビザなしで行くことができます。興味のある古北っ子は、そんなチャンスに巡りあえるといいですね。

「ジョバンニの島」公式サイト
独立行政法人北方領土問題対策協会