2015.8.26 おかげさま
- 公開日
- 2015/08/26
- 更新日
- 2015/08/26
校長室から
今年の夏は暑かったですね。きっと、そんな中、「早く夏が終わらないか…」と思ったことのある人もいるでしょう。
そして、天気が続くあまり「雨が降らないかしら…」と思い、ここのところの雨天が続くと、「少しは晴れてほしいのだけど…」と。
人間は、ワガママですね。
そんな人間の気持ちに対して問う詩があるので、紹介します。
日頃から、こんな気持ちをもつ人が増えると、きっと、もっと住みやすい世の中になるのかもしれませんね。
おかげさま 上所重助
夏が来ると「冬がいい」と言う
冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い
痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い
暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い
自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば 親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満の明け暮れ
隣を見て愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがよい
一体自分とは何なのか
親のおかげ
先生のおかげ
世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて
得手勝手を慎んだら
世の中はきっと明るくなるだろう
「俺が」、「俺が」を捨てて
「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい