2015.8.27 最高の日
- 公開日
- 2015/08/27
- 更新日
- 2015/08/27
校長室から
心が温まる記事が、8月24日(月)付の中日新聞夕刊にあるコラム「目耳録」に掲載されていたので、引用・掲載させていただきます。
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全国高校野球選手権で印象深い光景があった。終戦の日の8月15日第2試合。鶴岡東(山形)の竹本大輝捕手(3年)が、第1打席に立った時だった。一塁側のアルプス席から突然、「ハッピーバースデートゥーユー」と歌声が流れた。
控えの野球部員が、誕生日を迎えた竹本捕手に送った粋なプレゼント。歌い終わると、甲子園が拍手に包まれた。4万5千人の観客からの思わぬ祝福。本人も「こんなに多くの人に祝ってもらえるなんて幸せです」と感激した。
試合中、戦没者への黙とうの時間があった。竹本捕手は、目を閉じて考えていたという。戦争と、平和と、自分が生まれた意味を。
「自分の誕生日が終戦の日で、暗いイメージがあった。いい日なのか悪い日なのか、今でもよく分からない」。だけど、と続けた。「今日は人生最高の日でした」
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我が家の娘は、学級の友達の誕生日に「サプライズ」をすることが決まっているらしく、その日が近づくと、友達同士で、慌ただしく準備をしています。微笑ましい光景です。上記のサプライズ同様、忘れられない一日になることでしょう。
また、自分が担任をしていたときには、誕生日の子がいると、給食の時間に、牛乳で「おめでとう!」と、乾杯をするというのがルールになっていた学級もありました。土日や長期休業日があると、その前に行うきまりでもありました。
記事の竹本捕手のように、「暗いイメージ」があったというのは、なんとも言えないところです。しかし、一年に一度の記念日が、こうして明るく迎えられ、4万5千人から祝福されるのは、とても嬉しかったことでしょう。
古北っ子の皆さんも、家族がお祝いしてくれることでしょう。
そんなときは、ぜひ「みんな、ありがとう」と伝えると同時に「お母さん、お父さん、ここまで育ててくれてありがとう」という思いが伝えられる誕生日でありたいものですね。
(※写真は、8月12日付山形新聞に掲載された1回戦の鶴岡東のアルプス席の様子です)