学校日記

2015.10.9 国語教科書の名作

公開日
2015/10/09
更新日
2015/10/09

校長室から

「ごん、おまえだったのか、いつもくりをくれたのは…
ごんはぐったりと目をつぶったまま、うなづきました」

フィナーレが印象的な新美南吉の名作「ごんぎつね」。ちょうど、4年生の国語は、この時期、教科書の「下」に入り、「ごんぎつね」を学習しています。
この「ごんぎつね」は、昭和31年に初めて国語の教科書に登場すると、7社が採用し、以来、ずっと掲載され続けている名作です。

小学校の国語の教科書には、こうした名作が掲載され続けているものがいくつもあります。
1年生ではロシア民話の「大きなカブ」、2年生ではレオ・レオニ作、谷川俊太郎訳の「スイミー」、3年生では斎藤隆介作の「モチモチの木」、5年生では椋鳩十作の「大造じいさんとガン」、6年生では宮沢賢治作の「やまなし」などです。

これらの物語は、自分なりの「読み」で物語を味わうことができます。したがって、感じたことの意見交流などをすると、感心するような発言に出会うこともしばしばあります。そんなおもしろさ、深さも、掲載され続ける理由の一つであるでしょう。

私たち大人も、今、これらの物語を読むと、「あれ、こんなに短かったかな」というほど、さらりと読め、またそれぞれに味わい深く読むことができます。

「読書の秋」には、少々物足りないかも知れませんが、お子様の教科書を手にとり、改めてこうした名作に触れるのもいいかもしれません。お子様との会話のきっかけにもなるかもしれませんね。