学校日記

2015.10.22 本からスマホ

公開日
2015/10/22
更新日
2015/10/22

校長室から

「もみじ読書週間」がスタートしたタイミングに、ちょうどタイムリーな、10月18日(月)付の朝日新聞に、興味深い記事が掲載されていました。

「1日の読書時間は31分だけど、スマートフォンは163分いじります−。」

全国大学生活協同組合連合会による調査で出たデータです。大学生のデータではありますが、以下に記事の一部を引用します。

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1日の平均読書時間を比べてみた。1973年は99分だったが、2014年には3割の31分になった。「0分」の学生は3%から41%に増えた一方で、73年調査で最多だった「60分以上〜90分未満」(29%)が16%二減った。
(中略)
読まなくなったのは本だけでなはない。1日に新聞を読む平均時間も、73年の40分から05年は10分になった(05年調査は平日の平均)。
 今の学生が時間を費やすのがスマートフォンだ。1日の平均利用時間は2時間43分だった。男性(2時間32分)よりも、女性(2時間57分)の方が長い。読書時間が0分だった学生に限ってみると、男女とも平均よりも15〜20分ほど長い傾向があった。
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今から40年前と比較すると、大きく変化しているのが分かります。
今の大学生は、「Windows95」が世の中に現れたときに生まれた世代です。分からなくもないです。
しかし、2010年にipadが発売された世代が、2年後の春に入学してきます。その世代は、紙の活字に触れる率はいったい、どれくらいになるのでしょうか…。
この先の古北っ子や、これから古北っ子になる世代は、さらに紙の活字離れが進むように思います。

古北っ子も中学に入ると、部活の時間が増え、通塾率も高くなり、遊びやゲームの時間が削られることと思いますが、ひょっとしたら最優先で削られるのは、「読書」のような気がしないでもないです。

古北っ子の皆さん、本に新聞、どちらも自分の知性や感性を豊かにする、すばらしいモノですよ。ぜひ、そんな時間を大切にできる人であり続けてほしいと思います。

(※記事の一部・グラフは、朝日新聞から引用させていただきました)