2015.10.30 天国の特別な子ども
- 公開日
- 2015/10/30
- 更新日
- 2015/10/30
校長室から
ダウン症の赤ちゃんに関する詩に触れる機会がありました。
今から、30年以上も前の1981年に発表されたものです。読み終わると、思わず、こみ上げるものがありました。以下に紹介させていただきます。
天国の特別な子ども
Edena Massimilla 作(大江祐子 訳)
会議が開かれました。
地球からはるか遠くで。
“また次の赤ちゃんの誕生の時間ですよ”
天においでになる神様に向って 天使たちは言いました。
“この子は特別の赤ちゃんで たくさんの愛情が必要でしょう。
この子の成長は とてもゆっくりに見えるかもしれません。
もしかして 一人前になれないかもしれません。
だから この子は下界で出会う人々に
とくに気をつけてもらわなければならないのです。
もしかしてこの子の思うことは中々わかってもらえないかもしれません。
何をやっても うまくいかないかもしれません。
ですから私たちは この子がどこに生れるか
注意深く選ばなければならないのです。
この子の生涯が しあわせなものとなるように
どうぞ神様 この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。
神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。
その二人は すぐには気がつかないかもしれません。
彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。
けれども 天から授けられたこの子によって
ますます強い信仰と豊かな愛をいだくようになることでしょう。
やがて二人は 自分たちに与えられた特別の
神の思召しをさとるようになるでしょう。
神からおくられたこの子を育てることによって。
柔和でおだやかなこのとうとい授かりものこそ
天から授かった特別な子どもなのです”
作者のEdena Massimilla(エドナ・マシミラ)さんは、アメリカ・ペンシルバニア州にある「障害児療育施設」のシスターです。素敵な表現をされる方だな、と思いました。
新しい命の誕生について色々と考えさせられる今秋。それも、漫画「コウノドリ」がテレビドラマ化されているからかもしれません。毎週、胸が熱くなっている週末です。今夜も…ですね。