2015.10.31 自ら求めみがき合って高まる学習の創造
- 公開日
- 2015/10/31
- 更新日
- 2015/10/31
校長室から
今日は、岐阜市にある岐阜市立長良東小学校の研究発表会に参加してきました。これまでにも、何度も足を運んでいますが、この学校に来ると、大きな刺激を受け、「本校も頑張らねば」と思わされます。
見出しの「自ら求めみがき合って高まる学習の創造」は、昭和49年の創立以来、引き継がれている研究主題なのですが、授業を見ていると、まさに、子どもたちが「みがき合って」高まっていこうという姿勢が伝わるものでした。
本校が心がけている「話し手の方を見て聴く」「聴き手の方を見て話す」という基本的な姿勢はもちろん、ペア、グループ、全体での話し合いなどの交流で行われている会話など、どれも質が高いものばかりでした。
研究主題の「みがき合う」姿は、発言を見るとすぐに分かります。
指名をされたらその場で起立をし、全体が見渡せる位置に移動をすると、教師ではなく、級友に向けて発言がされます。「僕は〇〇と思います。なぜなら、□□ってありますよね・・・」と語りかけるように話します。「ありますよね・・・」と言われれば、聴き手は「はい」と相打ちを入れます。子どもたちで自然なやりとりが行われていきます。
「みがき合って高まる」のは、自然な姿で身についているのです。
教師は、このやりとりを見ていれば、誰が話を聴いているか、授業に参加しているか、ということが一目で分かります。個別に支援をするポイントも明確になるというものです。
その「究極な姿」とも言えるのが、自習をしていた5年生の教室。担任の先生は、おそらく他の教室へ授業記録をとるために離れているのでしょう。
残された児童は「バリアフリー」についての学習をしていました。課題は「長良の町をよりよくするために必要なことを考えよう」というもの。子どもたちのみで課題を設定します。「高齢者」「外国人」「車椅子」「聴覚障害者」「視覚障害者」など、様々な人たちが住みやすくするためにどうすればいいか、ということを「児童だけで」進めているのです。写真でお伝えできないのが残念なところです。
教師役の児童は「コーディネーターorファシリテーター」というようなスタンスで、授業を進めていきます。「〇〇について他に意見は」というように、発言をつなげていきます。授業の最後は、まとめをし、「今日の授業のMVP」を発表。その理由も伝え、みんなで拍手をしてしめくくります。その一連の流れは圧巻でした。
公立の学校ですから、地域の子どもたちが集まってくる一般校です。でもそこまでできるのです。本校に足りないところが色々見えてきました。本校職員も何人も参加していた本日の研究会です。少しでも追いつけるよう、頑張っていければ、と思いながら、帰路につきました。「古北進化計画」は、「先生も」頑張ります!