学校日記

2015.11.14 出川小学校研究発表会に参加して

公開日
2015/11/14
更新日
2015/11/14

校長室から

昨日は、午後から、春日井市立出川小学校の研究発表会にお邪魔しました。
テーマは「学習規律の徹底とICTの有効活用−わかりやすい授業の実現をめざして−」です。

学校は、教師が異動により、毎年1〜2割が入れ替わる組織です。そんな中、この研究テーマを5年間続けて研究実践をしています。むしろ、継続することで、教師が入れ替わっても、同じ教育実践が図れるというものです。理想的な研究の形です。

しかも、「研究のための研究にならないよう、普段の授業に普通に生かせる研究を」ということで、「授業規律の徹底」と、分かりやすい授業を作る手立てとなる「ICTの有効活用」という二つの柱を掲げています。
というのも、学習規律の徹底を図ることで、学校全体が落ち着き、授業に集中できます。そして、どの授業でも、無理のないICT機器の活用を図ることで、分かりやすい授業をつくり上げていきます。

全教室に配備された「ICT機器」は、無理なく使われている印象を受けました。
「ICT機器」と聴くと、「ベテラン」といわゆる「若手」とで、温度差がありそうですが、そうではなく、むしろ、ベテランの先生の方が、「ここは分かってほしい」というところで上手く活用している雰囲気があるのです。「ここに注目!」と言いながら、大きく映したり、「ここですね」と言いながら、あえて「デジタル教科書」をホワイトボードのようにペンで書き込めるスクリーンに映して、ペンによる記述をしたりします。
しかも、ベテランの先生方は、今や、「大型ディスプレイ」と「スクリーン」の二つの画面を用いた授業スタイルというのですから驚きです。本校は、未だに「教室1台の出力機器」が整っていないにもかかわらず、です。

そして、6年生では、タブレットPCを一人1台使用した授業を行っていました。
児童は、慣れた手つきでタブレットPCの専用ペンで画面に書き込みをしていきます。決して仰々しいものではなく、ノートのような使い方です。そして、何人かの記述を瞬時にディスプレイに映して、考え方の比較などをします。実にテンポの良い流れでした。本校(江南市?)では、どれだけ先のことになるやら…。

「授業規律」は随分身についている本校です。そして、毎時間では無くとも、「ICT機器」を活用する授業がある本校です。ということを考えると、本校は、出川小の実践を、「0」や「1」からではなく、「1.5」くらいからのスタートが切れるものと思っています。

目的は「児童の学力形成」です。ぜひ、本校の授業でも実践を重ねていきたいと思います。いい刺激を受けた研究発表会でした。