学校日記

2015.11.15 最後だとわかっていたなら

公開日
2015/11/15
更新日
2015/11/15

校長室から

家の本棚を見ていると、ふと目にとまったのが見出しの本。
2001年、アメリカで起きた、「9.11同時テロ」の後、世界中が涙した詩です。

なつかしく、その場でパラパラと読み返しました。
以下は、後半のくだりです。



ノーマ コーネット マレック・作 佐川 睦・訳
「最後だとわかっていたなら」

(前略)
そして わたしたちは 忘れないようにしたい

若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから

微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと

だから 今日
あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だということを
そっと伝えよう


現在、国内外で悲しい出来事が数多く起きています。
身近な人がそんなことに巻き込まれたり、出遭ったりすることは予測できないだけに、相手に気持ちを伝えることは大切なんだな、と改めて思いました。
「自衛官の奥さまは、前日にどんなに喧嘩しても、翌朝は笑顔で送り出す」なんてことを聴きました。家族が「行ってきます」と言って、扉を開けるとき、この感覚は大事にしたいな、と思いました。
そして、世界で起きている悲しい出来事や、身近な人の不幸など、そんなことに出遭わない日常が続いてくれることを願うばかりです。