2015.11.23 勤労感謝の日に思う
- 公開日
- 2015/11/23
- 更新日
- 2015/11/23
校長室から
今日11月23日は「勤労感謝の日」。
「仕事とは?」「働くとは?」というと、なんだか簡単そうで、哲学的に難しく考えてしまいがちですが、個人的には「自分・家族・社会のためにすること」と、シンプルにとらえています。
すると、本日(11/23)付中日新聞のコラム「中日春秋」には、以下のような文が書かれていました。
A君へ。学校を卒業しても、就職しないそうだね。実は君に向けて「働くことの大切さ」について書いてほしいとある人からお願いされた。君を心配するお父さんだ。自信はないが、勤労感謝の日でもある▼高度成長期に生まれ育ち、働くということに疑問を持たなかった最後の世代かもしれぬ。卒業し、就職し、一人前になる。親を安心させる。それが共通の価値だった時代なので迷いもなく、みんなと同じ方向に歩いていっただけだ▼それに高度成長期といっても、まだ、貧しく、モノをそろえるオカネが欲しかった。親の家に住み、食事も用意され、何でも持っている若い人をうらやましい半面で、気の毒にも思っているよ。それでは、働けば、暮らしが良くなるなんて感覚はあまりなかろう▼じゃあ、何のために働くのか。競争に追い立てられた古い世代に比べ、君たちはずっと人に優しい世代だと聞いている。ならば、誰かのためになる、そう信じ、働いてみないか▼夜に電車に乗る。遠くに家の灯がぽつんと見える。人が暮らしを立てている。もろく、はかなげで、守りたくなる光である。自分が働けば、あの灯が少しでも明るくなる。そう想像してみないか。まっとうな商売なら、どんな仕事でもどこかで誰かのためになるはずである▼これを読み、何かを考えてくれたら幸いである。それが「仕事」だと思っている。
なるほど、分かりやすく「働くことの大切さ」について説いてくれています。
古北っ子が、日頃行っている、家事の手伝いや、学校での当番・係活動も、立派な「仕事(勤労)」です。そして、それらは、コラム終盤の一文にある「どんな仕事でもどこかで誰かのためになるはずである」というものに共通していると思います。
そして、ぜひ、そんな姿勢を大切にしながら、将来、何らかの職業についてくれることを願っています。