学校日記

2015.12.1 「はやぶさ2」が撮影した月と地球

公開日
2015/12/01
更新日
2015/12/01

校長室から

11月26日に、小惑星探査機「はやぶさ2」は、地球から約300万km離れたところを航行していましたが、その際に「光学航法望遠カメラ(ONC-T)」を使って、月と地球を同時にとらえた写真が撮影されました(左下の茶色の星が月、右が地球)。
地球は、やや見にくいですが、右側にオーストラリア大陸、左側に雲に覆われたユーラシア大陸があり、その間に縦に白く見えるのが赤道付近の雲です。

「月からの地球」という写真はこれまで見ることができましたが、二つの星が並んでの写真は、また不思議な感じがします。科学技術がそこまで進歩したということは、今後のさらなる可能性を感じさせます。

ちなみにカメラ「ONC-T」は、JAXA、東京大学、千葉工業大学、立教大学、明治大学、名古屋大学、会津大学、高知大学の協力のもと開発された機器です。やっぱり、ものづくりに強い「名古屋」がからんでいましたね。

なお、「はやぶさ2」は、2014年12月3日に打ち上げられましたが、2018年に小惑星「Ryugu(リュウグウ)」に到着し、2020年に地球に帰還する予定です。
「はやぶさ2」の新たな挑戦により、太陽系天体への往復探査技術を確実なものにするとともに、太陽系誕生や生命誕生の秘密にさらに近づくことができると期待されています。
「はやぶさ」のときのように、日本の高い技術力を証明できるよう、ミッションが成功することを願うばかりです。

(※写真はWEBサイト「JAXAはやぶさ2プロジェクト」から引用しました)