学校日記

2015.12.21 ゾウの森とポテトチップス

公開日
2015/12/21
更新日
2015/12/21

校長室から

昨日は、古北っ子も登場しているミュージカル「ゾウの森とポテトチップス」を観に行きました。

2013年に、絵本が「課題図書」(小学校中学年)になっていることもあり、既に物語は知っている人もいると思います(写真左下枠内上段)。

ミュージカルは、「新人ツアーコンダクターの『ナナ』が、子どもたちと一緒にミステリーツアーに出発する…」というところから始まり、その絵本の物語を再現するミュージカルとして展開されていきます。

ダンスや歌は、会場が一体となって手拍子に包まれます。そして笑いがあり、胸にくるシーンあり、と温かく楽しい90分間でした。

また、絵本「ゾウの森とポテトチップス」の写真と文を手がけた著者である、横塚眞己人(よこつかまこと)さんも登場。物語の導入部分と、終わったところで、物語の舞台である「インドネシア・ボルネオ島」の現状について、自ら解説をしてくださいました。

物語は、自然が壊され、「アブラヤシ」のプランテーションに変わり、動植物が住みにくくなっているという現状について考えていくものです。
では、「アブラヤシ」が悪者か、と言うとそうではありません。「アブラヤシ」そのものは、世界で最も利用されている植物油であり、動物性油よりも健康的で、石油から精製される油と比べて環境に優しいことから、様々な食品や洗剤・石けんなど、身の回りの幅広いものに使用されています。
ボルネオ島の人の生活もかかっています。動植物と人がどう共存していくかが、課題です。
そこで、現在、「ボルネオ保存トラストジャパン」という特定非営利活動法人が、ボルネオの生態系を守るために、様々な形で活動を展開しているということでした。

さすが、環境をテーマに活動する劇団シンデレラです。
楽しめながら学べる、一粒で二度おいしいミュージカルでした。

写真は、12/20付読売新聞に掲載された記事です。

※関係ページはこちら↓
劇団シンデレラ公式Webサイト
ボルネオ保全トラスト・ジャパン
ゾウの森とポテトチップス(そうえん社)