2016.1.13 ほめる
- 公開日
- 2016/01/13
- 更新日
- 2016/01/13
校長室から
少し前になりますが、元日(2016.1.1)の朝日新聞に以下の記事がありました。
現在、「ほめ達」(ほめる達人)として、様々なところで注目・活躍されている、一般社団法人「日本ほめる達人協会」理事長の西村貴好さんに関する記事です。
その一部を掲載させていただきます。
「ダメ」では人は動かない 日本ほめる達人協会のスゴ技
ほんのちょっと見方を変えれば、短所は長所になる。「ほめる達人」(ほめ達)に目覚めたきっかけは、あるアルバイト店員の変化だった。
■覆面調査でダメ出し
一般社団法人「日本ほめる達人協会」理事長の西村貴好(たかよし)さん(47)は2005年、客を装って接客態度などを調べる覆面調査を請け負う会社を創業した。依頼は飲食店や美容室、車のディーラーなどから。20個良い点を見つけると、悪い点はその5倍見つかった。悪い点は証拠をつけて、「設備はきれいなのに接客は殿様商売」などとダメ出しをした。
正確に伝えれば喜んでもらえると思い、報告書には長所も短所もすべて記したが、反応は芳しくない。「ここまできついことを書くんか」と眉をひそめる依頼主も。報告書の効果は乏しく、歯がゆさが募った。
創業から2年半が過ぎたころ、焼き鳥チェーンの店舗の調査依頼が舞い込んだ。調査スタッフの評価は厳しい指摘が並んだ。自らもこの店舗を利用したことがあるが、そこまで悪い印象はない。試しに悪い点はそぎ落とし、良い点に焦点を当てた。
一人のアルバイト女性について、報告書にこう記した。
「食材の産地について答えられないことは厨房(ちゅうぼう)に確認し、回答した。誠実な対応に好感が持てました」
知識不足を指摘するのではなく確認に走ったことを前向きにとらえ、「丁寧な仕事ぶり」と評したのだ。店では動きが鈍いとされていた女性は自信を持ち、仕事にスピード感が出て、新人の教育係になった。失敗を重ねたから教え方はうまい。系列店の100人以上の中で最優秀アルバイトに選ばれた。周りも活気づき、店の売り上げも伸びた。
これを機にダメ出しは封印して、「ほめる覆面調査」に方向を転換。良い点はすべて報告書に書き込み、悪い点はすぐに直せて波及効果が大きそうな1、2個に絞って伝えるようにすると、ほかにも業績アップにつながる事例が続いた。(※後略)
「ほめる」という行為は、円滑な人間関係を築くには欠かせないことですね。
3学期をスタートするに当たり、職員に、「締めくくりの3学期です。合い言葉は『ポカポカ古北』です。さらに一人一人を褒め、認め、自己肯定感を高めて、次の学年、学校に進級・進学させてください」というお願いをしました。
季節は寒いですが、ポカポカしたあたたかい雰囲気を作るとともに、記事の通り、こどもたちがいきいきと学校に通えるようにしたいと思います。そして、さらによりよい学校になるよう努めます。