2016.1.14 早起きは三文の得
- 公開日
- 2016/01/14
- 更新日
- 2016/01/14
校長室から
1月11日(月)付の「みやざき中央新聞」の社説に、印象に残った箇所があったので、引用させていただきます。
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(※前略)
朝には「もっと寝ていたい」という誘惑がある。昔の人はその誘惑に打ち勝つためには「早起きは三文の得」といった。
しかし、よくよく調べてみると、「三文」というのは、今のお金に換算すると90円くらいで、江戸時代でも大した金額ではなかったようだ。つまらない芝居を「三文芝居」といい、二つ束ねても三文でしか売れない商品を「二束三文」といった。出来合いの安価なハンコを「三文判」と呼ぶように、「三文」は大して価値のないものの代名詞だった。
きっとあのことわざは損得勘定の「得」ではなく、人としての生き方の価値を示す「美徳」の「徳」だと思う。
「三文ほどの小さな徳」でも、毎朝早起きを続けていると、やがて習慣となり、その習慣が徳のある人格をつくる。
(※後略)
「なるほど」と思いました。
「できる人は朝が早い」などという言葉をよく耳にしますが、「できる人」は、三文をコツコツ貯めた結果、「徳」が貯まっていたのですね。
元々は「早起きしても三文ほどの得しかない」という意味で使われていたとも言われるそうですが、「早起きの推奨」の意味合いが勝り、今に至っているところは、やはり、多くの人が「早起きはよい」と思うのでしょう。
もちろん、夜遅くまでがんばる「できる人」もいますが、「早起きは三文…」の類義語がいくつかあるのに対し、「夜遅くまでがんばること」を推奨することわざはないように思います。同時に「長寝は三百の損」と、遅くまで寝ていることを戒めることわざがありますが…。
古北っ子の皆さんは、どうですか?早く起きれば、ゆとりをもって朝の準備ができ、朝食もきちんといただけます。休日であれば、自由となった時間を有効に使えるでしょう。
寒くて起きられない季節ではありますが、早起きそして、「三文」をコツコツ貯めてはいかが。