2016.2.4 変わり続けよ前進せよ
- 公開日
- 2016/02/04
- 更新日
- 2016/02/04
校長室から
昨日(2月3日)付の朝日新聞に掲載されていた「エディからあなたへ」。
昨秋のラグビー・ワールドカップで、日本代表チームを歴史的勝利に導いた、エディ・ジョーンズ前ヘッドコーチ(HC)の、印象に残るメッセージが掲載されていたので、ここにその一部を引用いたします。
私たち人間は、楽な方に進みがちです。変化することは、いつだって難しいもの。だから、日々の生き方、考え方から変えていけたらと思っています。ほんの3〜5%の小さな意識の変化。それが、大きな違いを生むのです。
こんな言葉があります。「同じことを繰り返しながら、違う結果を求めるのは、狂気の沙汰だ」
成長するためには、何かを変えないといけない。私が日本代表を指揮していたとき、選手が安住していた環境をぶっ壊し、彼らを極限まで追い込み続けました。日本人は、従順であるように教育されている。だから、全てをひっくり返す必要があったんです。
文中の「こんな言葉」とは、おそらくアインシュタインの言葉です。「自分の意識や姿勢を変えないと、変わるはずがない」という、このジョーンズ前HCの改革は、多くの選手の意識を変えたそうです。あの五郎丸選手もその一人だったようです。
そして、続けて以下のように言っています。
「偉大な選手になりたい」。日本の若い人には、その決意を強く持って欲しい。そのためには、コーチからの指示をきちんとこなし、その上で、進化する道筋を自ら考え、実践することが必要です。コーチからやれ、と教えられることは最低限のこと。プロテニスの(元世界ランキング1位)ロジャー・フェデラーに細かなことまで言うコーチはいない。基本こそ学ぶが、そこから自らの考えでショットを磨いていったのでしょう。自分で考えてやる。その意識を日本の選手も持って欲しいと思っています。
基礎をしっかりと身につけ、その上で、自分で考えて行動をする。そんなことを説いています。教育界でもよく言われる言葉であり、今、叫ばれている「アクティブ・ラーニング」をする上で必要な意識です。
これらのことは、小学生には、まだ少し難しいかもしれませんが、5年生以上になると、この意味が徐々に理解できるようになってきます。中学生以降を見越して、そんな意識をもたせたいものです。
さすが、ジョーンズ前HCです。ラグビー日本代表チームの変化が分かるように思いました。
(※画像は、「web Sportiva(2015.09.14記事)」から引用しました)