2015.2.6 家での時間の過ごし方・かかわり方はどう変わっている?
- 公開日
- 2016/02/06
- 更新日
- 2016/02/06
校長室から
平成27年度の「学力学習状況調査」の児童質問紙に以下のような質問があります。
普段(月〜金曜日),1日当たりどれくらいの時間,テレビやビデオ・DVDを見たり、聴いたりしますか(テレビゲームをする時間は除く)
その全国値の結果が、上図です。グラフの各年度にある6つの値は、左から順に
・4時間以上
・3時間以上4時間より少ない
・2時間以上3時間より少ない
・1時間以上2時間より少ない
・1時間より少ない
・全く見たり聞いたりしない
の割合を示しています。
(※23年度のデータがないのは、「東日本大震災」が発生したため実施せず)
年々、減っていることが分かり、「いい傾向」に見えます。では、浮いた時間はどんな時間に変わっているのか…。多くの人が思い当たるのではないでしょうか。
「ゲームの時間(携帯電話・スマートフォンのゲームも含む)と「メール・インターネットの時間」が年々増えているのです。これは、過去記事「2016.1.5 メディアとの接触時間の変化に思う」で紹介したグラフと同様な傾向です。
ところが、興味深いデータもあるのです。
「家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話しをしますか」の問いの結果が下図ですが、最も左の「している」が年々増えているのです。
また、「家の人(兄弟姉妹を除く)は、授業参観や運動会などの学校の行事に来ますか」は、「よく来る」が微増でありながらも、年々増え、「今住んでいる地域の行事に参加していますか」も「当てはまる」が増加傾向にあるのです。
ネットやゲームの時間が増えつつも、家族や人との関わりが増えているのです。
これは、いい傾向だと思いました。「人との関わり」は、ぜひ大切にしていきたいものです。
ちなみに、本校は、このデータ以上に、関わりの深い家庭や地域関係である印象を受けています。うれしいことです。これからも、ぜひ、そんな関係を続けていただければ、と思います。
(※グラフは、「教育課程研究センター『全国学力・学習状況調査』平成27年度調査」より引用しました)