2016.2.11 日展&ピカソ、天才の秘密
- 公開日
- 2016/02/11
- 更新日
- 2016/02/11
校長室から
今日は、愛知県芸術文化センターに行き、「日展」東海展と、「ピカソ、天才の秘密」展に行きました。
日展は、「日本画」「洋画」「彫刻」「工芸美術」「書」の5つの部門に、代表作品246点と、東海3県下の出品作品328点の合計574点が展示されています。なお、東京で行われる展覧会には、約3,000点が並ぶというのですから驚きです。
特に日本画、洋画などの絵画は、大きなキャンバスがズラリと並び、幻想的なもの、不思議なもの、写実的なもの…と様々な作品があり、その緻密で繊細な仕上がりは、見応え十分です。
また、毎年拝見していると、東海3県下の出品者には、毎年、家族やモチーフなどの同じテーマで作品を描かれる方もみえ、その変化を見る楽しさもあります。
ちなみに、彫刻には、扶桑町出身の作家がみえ、毎年「お猿さん」の彫刻を出品されることから、その作品を見ることも楽しみの一つです。
今年も、多くの作品を拝見し、ただただ感嘆するばかりでした。
また、「ピカソ」展は、13歳から41歳までの間の作品が並んだものです。91歳で生涯を閉じているので、「若い頃」の作品と言っていいでしょう。
ピカソと言えば、子どもたちは「顔がどちらを向いているかわからない不思議な絵」を想像するかもしれません。しかし、少年時代は、素晴らしい写実的な絵を描いています。また、四角い形が重なるような構成が特徴的な「キュビズム」というスタイルを描くようになった30代前後の中にも、奥さんの肖像画などは実に写実的です。
本展覧会では、そんな写実的な絵を描きつつも、「青の時代」「バラ色の時代」「キュビズム」へと変遷した過程に触れることができ、多くの発見がありました。
日展にも小学生がいましたが、ピカソの方が小中学生が多かったように思いました。個人的には、ピカソはもちろんいいのですが、日展の大きなキャンバスに描かれた様々な絵に触れてはどうかな、と思います。我が家では、小学生の頃、児童は学校から無料招待券をもらってくるので、よく家族で見に出かけたものです(インフルエンザが心配な時季ではありますが…)。
なお、日展の公式サイトから、作品の一部(と言ってもかなりの数)を見ることができます。また、「日本画」「洋画」「彫刻」「工芸美術」「書」の解説も見ることができます。ぜひ、家族でご覧になってはいかがでしょうか。
■日展
■ピカソ、天才の秘密